「白虎隊」

白虎隊 DVD-BOX

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そういえば今年初のエントリでした。あけましておめでとうございます(遅いよ)。えー、もう今期連ドラも始まっていますが、全然事前のチェックもできていないし、レビューも書けないと思います。いくつか見たいと思っているものはあるんですけどね。そんなわけで、こちらはあまり更新ができないかもしれません。すいません。

では本題に入って。「白虎隊」ですが、そんなに悪くなかったと思います。つまりめちゃくちゃ良かったってわけでもないんですけどね…。「母と子」に焦点を当てたのは良いと思うんだけど、幕末の歴史の描写はかなり端折っていたので、だったら二夜連続でやるにはちょっと長かったかなと。二日目だけ見ても充分でしたよね。不評そうな現代シーンは、内館先生がこのドラマで何を伝えたいか(だらしない現代の若者とその親に喝!)が、とってもわかりやすかったです。最後、家族が朝から赤ワインを飲み干すっていうのが、めちゃくちゃシュールで怖かったんですけど…あれは一体?あとやはり牧子だわーと思ったのが、「白虎隊」でありながら、どうしても女中心に描いてしまうとこですかね。私、二日間見てて一番かっこいいと思ったのが、峰治でも儀三郎でも容保様でもなく、八重子(中越さん)と小夜子(メイサたん)なんだもん。二人とも立ち回り決まってたよねえ!もちろん母親達も強くて素敵。それなのに男達は、皆どこか情けなくてかわいいの。これ、内館ドラマの定番ですからね。

それからこっちは脚本というより演出家の色なんだろうけど、戦闘シーンは結構ハードでしたね。戦ものって割と他人事っぽく見てしまうけど、リアルに「うわ、この場にいたくない!!」って思うような感覚。ついこの間見た「硫黄島からの手紙」を思い出しました。血もドバドバ出てたし、女子供の自決とか、頭が半分飛んじゃってお皿あてがってるとか、小夜子が撃たれた瞬間首を斬る母とか、子供が見てたらかなり怖かったのでは。あとやっぱ錦の御旗はトラウマだ!源さん思い出しちゃうよ…。その辺の描写がエグかったので、肝心な儀三郎達の自決シーンとかは、いま一つインパクト足りなかったかも?あと峰治はどうにもぬるかったね。切腹しようとしてから、生きようと考え改めるまでの課程、もうちょっとうまく見せられなかったのかな。それまであれだけ「立派に死ぬ」って言ってたのに、あまりに唐突すぎたような。

ていうかやっぱ山下さんは、ワイルドで迫力のある芝居は苦手だよね。本人の地なんだろうなあ。でも逆を言えば、どんなワルの役をやっても、優しさとかかわいらしさが滲み出て来ちゃうっていうのも、彼の味なわけで。決して上手いとは言えないかもしれないけど、私はリーダーの演技のそういうとこが好きなんだな。今回は実年齢より若い役だったし、そういう幼い子供達が巻き込まれる悲劇、という話なので、頼りなかったり儚げだったりするのは、それはそれでいいんじゃないでしょうか。え?甘いかな?何より見てて美しいもーん!やっぱり美形は、顔がちゃんと見える髪型がいいよ。日新館に入った頃は、まだ12歳とかなんだよね?そう言われてみると、喋り方とか意識して幼くしてたのかな。「峰治は〜」っていうのがむっちゃかわいくてもう。

とりあえず峰治、儀三郎、又八が三人でワキャワキャしてるシーンは、全て萌えでしたねー。蚊帳の中で「触らせろよー!」なんてやってるとこなんて、修学旅行みたいでほんっとかわいくて。だからこそ悲惨さが身にしみるんだよね。普通恋愛フラグ立つのって主人公のような気がするけど、敢えて儀三郎なのも良かった。藤ヶ谷君は時代劇のセリフも、一番自然だったんじゃないですか?「下北サンデーズ」でも良かったし、今後ドラマいっぱい出そうですね。田中君は現代劇だとちょっと変な癖が付いて来ちゃってるかな?と最近思ってたけど、時代劇は合ってるかもしれない。ラップやってるだけあって、カツゼツもいいですし。リーダーの日記読んでて、SPドラマなのに偉く時間かけて撮影してるなーと思ってたんだけど、実際見てみたら「これは大変だわ」と納得しました。凄く辛かったと思うけど、いい経験したんじゃないかなあ。