#29「長州を討て」

本日は象山暗殺と禁門の変の話。まず象山先生ですが、三谷さんがコラムで書いてた、「石坂さんのキャラを彷彿とさせるような最期のエピソード」というのはこれだったんですねー。河上彦斎に「かわは三本川の川か、それともさんずいの河か。」って。人の名前を覚えようとせず、今まで近藤が名乗ろうとしても、「どうせ覚えないからいい」なんて言ってた象山が、死ぬ前に自分を斬った男に名を尋ねる。ちなみにその前に近藤さんと別れる時、なぜか「近藤君」と呼んでるんですよね。うーむ、この辺の細かい伏線張りとか、うまいですねえ。あと源さんが「沢庵」てのは笑ったよ…。名前と言えば、最後の方で近藤さん、「佐々木君」と呼んでましたね。ほほう、君呼ばわりなのか。→すいません聞き間違いでした…。「佐々木さん」だった。

さて、禁門の変の方ですが、なんだか八月十八日の政変を思い出してしまったなあ。結局新選組は、あまり活躍する場面がなくて、なんとなく肩すかしというか。ほら、私歴史に疎いじゃないですか。そういうもんからすると、久坂さん達の死ってのが、いまいちこう伝わってくるものがないんですよね。新見さんや鴨や、先週の亀なんかは、あんなにグッと来たのに。やっぱり三谷さんは、こういう政治的な大事件より、身内のゴタゴタ話とかの方が得意なんだろうなあ。大体なぜ今回ワンコはお休みなんですか?屯所のシーンでもいなかったし。そして山南さんも、先週に続いてほんのチラ見だけ…。なぜ出陣してないの?これからたっぷり出番はあるよ、って事なんでしょうか。うえーん。

えーとえーと、あと総司ですね。ほんとに顔色が真っ白で、具合悪そうです。スタパの竜也君は焼けていたので、かなり白塗りしてるんだろか。医者から戻ってきて、「なんともありませんでした。」と報告した時、源さんがジャンプして飛びついてたのには驚き。わ、若々しい…しなびてないぞ!でもやっぱり土方さんには気づかれてたのね。寺田屋に乗り込むも、血のついた手ぬぐいをお登勢さんに鼻血だと言い張られ、見逃す近藤さん。うわ、結婚式の時と同じギャグだ!ただ今回はちと叩き方が生ぬるくて、手加減してたのがバレバレだったね。受ける方の役者さんの問題かな。その点捨助はリアクションうまいよなあ、と改めて見直す。結構しつこく、お登勢さんがおみつさんと似てると繰り返してたので、彼女はそういう役割なのね。三谷さんてこういう女性好きだよねー。

今回一番目立ってたのは、(一応)架空の人物である捨助。もうほんとに神出鬼没。マジで「日本の未来は捨助にかかってる」んじゃないの?少なくともこのドラマの中では。これからも新選組と他の重要人物との、橋渡しみたいな役割になってくんでしょうね。うわー、これまたうるさ方に色々言われそうな…。こういうとこが面白いのにね。え?来週はもう永倉さんが反乱?なにやら山南さんも立場悪くなりそうだし、左之助も今回の事でお目玉くらいそうだし(はしのえみ、なかなか好演してますよね?)、悲しいけど楽しみだよー。

<おまけ・その時道隆は>
みかど「我にはわからぬ。あの者達は、何がしたかったのじゃ?」
かたもり「…」
      「…」
       「…」

みちたか『…今日のおべんとう、何かなあ…?』  

うわ、怒らないで!全国の筒井ファンの皆様!だってあのなんとも言えない間、こう考えてるとしか思えなかったんですもの!そういや三谷さんの「大河な日日」に、「王様のレストラン」DVD用座談会についてのコラムがあったんだけど、久々に集まった出演者の皆さんが、口々に「いいドラマだった」「楽しかった」などと話していたのに、筒井君は…。

筒井君は内容に関してはほとんど覚えていなくて、周囲の顰蹙を買ったが、それでも楽しかったことだけは忘れていなかったようだ。

ってほとんど「かわいそうな子」扱い。もう最高!ますます惚れ直したわー。あ、大河から話それちゃいましたね、すいません。