#32「山南脱走」

ああ、何から書いていいのかわからない…。未だ頭の中がグルグルしてます。とりあえず、先に本題以外(?)のツッコミだけ挙げておこう。

伊東甲子太郎キャラ立ちすぎ。目バリ濃すぎ。「オーゥ!」には吹き出したよ!花輪君かよ。
捨助鞍馬天狗説、マジでやるんですか?
・桂先生の胸毛、相変わらずご立派で。
西郷どん急にキャラ変わってない?あれは演技?
・今週の筒井君は妙に演技がこなれていた。あんなの容保様じゃないやい!
・弟の定敬様は、IWGPの引きこもり、高橋一生君。これまた目バリが濃いんですが。
・少ない出番でおいしい斉藤一

はい、ツッコミ終了。で、本題ですが、最初に見た時は、もの凄く身構えてたせいか、逆になんか笑っちゃったんですよね、私。だってやたら山南さんのアップ(しかも微笑み顔)が多いんだもん!うわー、キモいよ、首かしげてるよ、体固まってるよ、とかおかしくて。多分緊張しすぎて変になってたんだと思う。二回目見たら、やっぱり笑ったとこが全部悲しかった…。一番キツかったのが、会議でカッシーにやり込められ、総司に「山南さんの負けー。」と言われたとこ。さすがに総司贔屓の私でも、「コラ!何言っとんじゃワレ!」とどつきたくなったわ。その時の山南さんの顔がまた、ほんと痛いんだもん…。その前に近藤さんが「伊東さんを参謀に」と言ったとこや、土方が「また俺の苦手な男が」と総司に耳打ちしたとこでも、いちいち痛い顔するんだよね、山南さん。もう、たまんないっす…。

そしてすがるように(大げさかな)龍馬のとこへ行くと、こっちはこっちで落ち込んでるし。もしかしたらまた誘ってくれるかな?なんて思ってたのかもね、山南さん。「新選組!」は一日一話方式なのでわかりにくいけど、先週からもう五ヶ月も経ってるんですよね。龍馬があまりにも先週と違うから、最初「へ?」と思ったけど。そして明里ともそれなりの仲に進展してるわけだ。明里が「関ヶ原は誰と誰が戦ったの?」とか聞いてる時の山南さんの固まり方は凄いっすよ!ごめん、ここは二回目も笑っちゃった。いきなり大声で怒鳴る山南さん。いつも、そして特に今回は、人前では常に微笑みを絶やさなかった人が、こんな風に声を荒げるなんて。明里には心を許して、甘えてるんだね。この後のシーンは、やたら艶っぽくてドキドキしちゃいました。近藤&つねのシーンもそうだけど、他のドラマじゃ、抱き合う程度でこんなにドキドキしないのになあ。

それにしても、当初の予想より、かなり土方フォローのセリフやシーンが多いですね。もっと鬼なのかと思ってた。本当はお互い嫌ってるわけじゃなくて、相手をちゃんと認めているのに、わずかなすれ違いからどんどん亀裂が大きくなってしまう。はっきりとした悪役がいるわけではなく、皆本当はいい人なのに、なぜこうなってしまうの?という話の持って行き方、うまいなあ。その方が余計悲しいんだよね。総司に「案外山南さんの事買ってるんだ。」と言われて、「悪いか?」と鼻をこするとこ、山本君可愛かったっす。あの表情だけで、視聴者は「うわ〜!土方も憎めないよ〜!」と思ったこと間違いなし。

で、今回はもちろん主役は山南さんなんだけど、私はそれと同じくらい、総司が印象的だったのね。あのひでちゃんとのシーンは、まさに藤原竜也の真骨頂!でしたね。鳥肌立った。山南さんと同じく、総司も普段はヘラヘラしてるのに、ひでちゃんにはあんなに怒鳴って…。「だから急がなくちゃいけないんだ!申し訳ないけど、私にはやらなきゃいけない事が山ほどあるんだよ。剣術だってもっと強くなりたいし、近藤さんや土方さんの為に、もっと働きたい…。」もう、全身で「つらい!つらいつらいつらい!」って叫んでるの。で、山南さんが脱走する前に、総司に声をかけるシーン。山南さん初登場の時を思い出すね…。三谷さんのいけず!「剣先が下がってる。頑張りなさい。」「頑張ってるんですけど。」これ、山南さんがどんな思いで最後の言葉をかけてるかって、総司自身は全然気づいてないのも泣けるし、逆に山南さんも、総司の病気の事は知らないわけで(以前の山南さんだったら気づいただろうにね…)、医者に養生しろと言われてるのに、取り憑かれたように稽古しまくる総司の気持ちも、わかってない。この二人の組み合わせが好きなもんで、とにかくここはキました。

山南さんが脱走した事が発覚し、近藤−土方のアイコンタクトで、総司を追っ手に決めるところ。二人の鬼気迫る表情が凄かった。慎吾ちゃん、冒頭で土方を殴るとこも、かなり迫力ありましたね。そしてそんな二人の様子を見る総司の顔がまた!絶妙な目の演技でした。今回の藤原君はほんとに素晴らしかった。もちろん堺さんも、セリフがない場面で、「あ、今決意したな。」「もう諦めてるんだな。」とか、同じ「微笑み」でも、微妙な違いで全部伝わるんですよね。それが凄いなあと。こんなにハマってるのに、もう来週で会えないなんて、ほんとに寂しすぎます。このドラマは、間違いなく堺さんの代表作になるでしょうね。