「プロデューサーになりたい 上・下」磯山晶

いつもうちのサイトを見てくださってる方たちには説明不要かと思いますが、磯山晶とは「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「マンハッタンラブストーリー」などのドラマを手がけた、TBSの女性プロデューサーです。その磯Pが、10年ほど前に「小泉すみれ」名義で(TBS社員なのに)描いていたのが、このマンガ。AD時代の自伝的内容ってことで、ずっと読みたいと思ってんたんですけど、もう手に入らなくて。そしたらなんと!新たに「池袋」「木更津」「マンハッタン」の裏話を追加して、再販されましたよ。パチパチパチ…。石田衣良さん、クドカンキョンキョンとの対談付きでございます。

まあクドカンドラマの関連本は、ほとんど全部持ってたりするわけで、磯Pの視聴率苦闘物語はほぼ知ってる内容だったかな。クドカンの背後に、必ずどよーんと火の玉がいるのは笑ったけどー。で、AD・AP時代の本編も読みました。一応偽名になってるけども、ほとんど全部バレバレ。「スウィートマンション」の「土井垣安治」とデートしたりしてつき合う一歩手前まで行くっていう話が出てくるけど、これって「スウィートホーム」の「段田安則」だよねえっ?絶対。いいの?これいいの?それとも完全にフィクションなのかしら…。などとミーハーに推測して楽しんでしまいました。

しかし二巻読み終わって私が思ったのは、「結局、美人は得って事だよな…。」っていう感想だったりして。確かにADの仕事は死ぬほど過酷で、オシャレやデートする暇もなく、「女捨ててます!」状態だったってのはわかるんだけど、そんな状況でもなんだかんだ言って、チヤホヤされたりモテたりしてるような…。しかも自分でもかなり自信を持ってるような…(マンガなので全部信じるわけじゃないけど)。でも良く考えたら、フェリス→ミス上智で、週間朝日の表紙もやって、同期の渡辺真理に「私は同等」と思えちゃうくらいのお嬢様なんですよね。大体ろくに就職活動もしないのにTBS一発合格して、最初から希望のドラマ制作に回されて、若くしてプロデューサーデビューしてって、やっぱ美人で巨乳じゃなかったら、そこまでトントン拍子に行ってたんだろうかって…。苦労話として描かれてるけど、結構「それって自慢話?」みたいなのも多いしなー。勝ち組の匂いがプンプンするというか。もちろん本人の努力や才能は認めます!大いに認めてますけどね!なんかブサイク女の嫉妬丸出しって感じで醜いですか?いえね、私磯Pと同い年なんですよ。だから余計、同い年でなぜこうも違うかね…って、悲しくなって来ちゃって。ま、これ読んで落ち込む人ってのも、そうそういないですよね。

注意:なんか上のを読むと、磯Pがすんごく感じ悪いみたいですけど、そんな事全くないです。マンガは普通に面白いです。私がひがみっぽいだけなんで、気にしないで読んでくださいな。