#6「禁断のキス」

うーむ、難しいなこれ。相変わらずいいセリフ満載で、大好きなドラマなんだけども、未だにどういうスタンスで見ていいのか、よくわからなかったりする。やっぱりこのドラマのポイントは路留だな。彼女が未だに掴めないのよ。要と東子と小南がメインで路留が敵だったら、割と今までにもあったパターンだと思うんだけど、これは愛人(後妻)である路留のキャラ立てが、なんだか凄く斬新な気がする。確かに今回小南ちゃんに携帯を渡したり、東子抜きでホームページの企画をどんどん進めてしまったりってのは、ちょっとやりすぎだと思うけど、その辺りの行動が、単純に「実は悪巧みしてる」とか、或いは「何も考えてない天然ボケ」っていうわけではなさそうなんだもん。

今回印象的だったのが、小南に話した子供の頃の話。「海に連れてってくれた女の人」っていうのは、やはり父親の愛人だったんでしょうか。路留は小南に、かつての自分を重ねているような。なんとなくこのままだと、自己嫌悪に陥った路留が、自ら要の元を去る事になりそうな気がするなあ。小南ちゃんも小南ちゃんで、やはり路留にシンパシー感じてるみたいね。東子は離婚する前は、家の事は一切要に任せっきりで、男関係も激しかったようだから、年頃の娘がそんな母親に、ちょっと嫌悪感持ってしまうっていうのは、わかるような気がするな。小南ちゃんは東子の事大好きだと思うんだけど、心のどこかで「離婚したのはお母さんのせい」って思いがあるのかもしれない。

で、娘が路留に懐いてるのを知った東子は、ついに要に思いをぶちまけて、キスしてしまう。小南ちゃんの「寂しい人って怖いんだよ。」という言葉、ズシっと来たなあ。東子がキレて要に言った、「要ちゃん私にまた惹かれてるでしょ?」「昔も私に夢中だったもんね。」「あなたを参らすのなんて簡単なんだから。」etc.、一言も「私はあなたが好き」とは言わないのが、やりきれない感じだったなあ。多分結婚してる時は、本気で「この人は私に惚れてるんだから、何だってしてくれて当たり前」って思ってたと思うよ。相手に与えられるだけで、自分が与える事なんて考えもせずに。そんな相手に裏切られると、きっと恋愛感情云々以前に、くやしくていつまでも引きずりそう。しかも要がまた、すぐなびきそうなんだよ。そしたら余計諦めきれないじゃん!こういう優柔不断な男は、路留みたいに自由にさせないで、きっちり縛っておくのが一番だなと心底思いましたよ、ええ。

さて、今週は特に動きのなかったバーテン(村田充)ですが、どうやらやっぱり怪しい奴だったようで。三浦理恵子達にホームページ見せてる時、ぼそっと「画質。」って言ったのは、アドリブだったのかな。うーん、こいつもいまいち掴めないんだよなー。しかしベッキーの父親役がマイケル富岡ってのは笑いましたよ!まさか出番あれだけ?