#46「東へ」

昨日もちょびっとだけアップしてます。まずはこちらをどうぞ。

さて、なんというか…今回からはっきりとエピローグに入ったのだな、と思った46話でした。懐かしい顔が次から次へと出る出る。それはイコール、彼らの出番がこれで終わりって事なんですよね。しかし以前にも書きましたが、三谷さんほんとに回想シーン(今回の周斎先生みたいのじゃなく、以前放送されたシーンをそのまま流すパターン)使わないですね。でも山崎の「監察なのに顔をやられてしまった…。」というセリフで、彼の面接シーンを思い出したり、お登勢さんの薩摩に対する啖呵切りで、かつて寺田屋で近藤さん達が、全く同じような事を言われていたのを思い出したり、ちゃんと場面が蘇ってくるんだよね。房吉さんや西村さんや為ちゃんなんかにも、全員ちゃんとエピソードを作ってあげていて、三谷さんの愛情を感じたなあ。

何しろタイトルが「東へ」ですもん。かつて意気揚々と「西へ!」やって来た、あの晴れがましい行進(「おいど」がどうこう言ってましたよね)とは真逆に、石をぶつけられ、病人怪我人を抱えてすごすごと逃げ帰るかのような姿っていうのが、悲しすぎる。とにかく今回は登場人物も多くて内容てんこ盛りなので、また人物別でいきます。(←うまくまとめる能力がない人)

局長…こないだの「お手前方〜」はとても良かったのだけど、語気を荒めるシーンがちとワンパターン化してるかな?という気も。トシを説得するとこはかっこよかった。あと確実に痩せて来てますよね。体はタオル巻いたりしてるのかもしれないけど、顎の線が少し前と全然違うもん。

副長…何はなくともモノマネでしょ!私、マジで一瞬、「この人頭おかしくなったのかしら」と思ったよ…。しかも長いし!周斎先生じゃなくて邦衛のモノマネだし!これは完全に山本土方ファンへのサービスですよね。この収録の頃からスタッフも、熱心なファンの存在てのを意識し始めたのかな?とか思ったり。顔を斬られた山崎への、水の飲ませ方がエロい。来週いよいよ洋装なんですねー。

総司…ひでちゃんとの別れは、昨日書いた通り。秀次郎を「友人」と言ったという事は、逆に考えるとひでちゃんの事は、「友人以上の関係」と思っていたのだろうか。

わんこ…忠犬のくせに、副長にすげータメ口。そして相変わらず会議の場(捨助が来たとこね)にはいない。

左之助…まさちゃんと今生の別れ…。馬賊説の伏線来ましたね。ということは、左之助は最後は消息不明って感じで終わる予感。

永倉さん…おそのさん悲惨だよー!三谷さんにしては、この最期はちょっと残酷。しかも「宇八郎様…」ってつぶやいて死ぬなんて。「俺の女房を斬ったのは、おまえ達か!」とバッサリやるぐっさんは、やっぱりかっこよかった。(殺陣って腰が基本なんでしょうねえ)

山崎さん…最後まで新選組の為に頑張ってくれた人。いつも「喜んで!」が決まり文句だったのに、初めて頼み事を断ったと思ったら息絶えていた…というのが悲しすぎる。毎回色んな扮装で楽しませてもらいました。吉弥さん、お疲れさま。

捨助…「数奇な運命辿って」(by副長)、巡り巡ってとうとう新選組に。今まで散々「帰れ」とか「あっち行け」とか言われてたのに、かっちゃんに「一緒に帰ろう」って言われて良かったねえ。私結構泣けちゃったんだけど、これ。

佐々木様…「ハタノアト」でいきなり蜂の巣にされ、「これで終わりかよ!」と全国百万人(?)の佐々木様ファンをガッカリさせたが、強靱な体力と精神力で、なんと大阪城まで戻って来るのでした。慶喜がさっさと江戸に帰ってるなんて知らずに亡くなって、ある意味幸せだったのかも…。

勝海舟…お久しぶり!前半で初めて彼の演技を見た時は、どう反応していいのか固まってしまった覚えがありますが、もう大丈夫です。いやー、最高ですねこのイヤミマン!食えない感じが凄く出てていい。今回はある意味彼が主役。

カマショー慶喜…このドラマではこういう描かれ方されちゃうのは、仕方ないです。ちゃんとわかってますってそんなの。しかし野田秀樹とやり合うシーンは、今井さんもさぞかし緊張しただろうなあとか、余計な事ばっかり考えてしまった。

容保様…そしてそんな演劇界の大物二人に絡む筒井君!!いやー、なんてシュールな図なんだ…。面白くて噴き出しそうでした。いや、でもマジで近藤に「余は悔しい…」って言って、涙目になるシーンは良かったよ筒井君。

定敬様…珍しくアップやセリフが多かった。彼も今回が最後なのかな?高橋一生君て、酒井美紀ちゃんに似てると思うんですけど…。

八木家の人々…ここのところの急展開で、壬生村時代が遙か昔のように感じます。ひでちゃんが秀次郎だった頃は、本当に平和だったなあ。鴨達も、山南さんも平助も源さんもいたし、総司はまだ人を斬った事もなくて、健康で、なーんにも考えてない子供だった。ああ、懐かしいよ相撲大会。可愛かったよお忍びの容保様。(話ずれてるから!)

お登勢さん…当たり前だけど、戸田さんはやっぱり声がいいなあ。ほんとかっこよくて素敵でした。彼女が出る事によって、龍馬の事も思い出したり。

つねさん…田畑智子ちゃんて、やはり「受け」の芝居が上手いんだと思う。彼女と絡むと、みんな良く見えるんだよね。多摩時代から近藤さんとつねさんのシーンは大好き。私が一番ツボだったのは、話してる二人の背後で、おりんを「チーン」と鳴らすたまちゃん。お父さんとはほとんど一緒に暮らせなかったんだね…可哀想に。

ふでさん…「お勤め、ご苦労様でございました。」と深々と頭を下げるふでさん。正直多摩時代には、「ふでさん絡みの話はもういいよー」と思ったりもしましたが、ここに来てそれが効いて来ましたね。

周斎先生…まあ、斬ったの斬られたのではなく、大往生ですからね。臨終シーンもほどんどドリフのコントでした。「死んでなかったネタ」も笑ったけど、「そこんとこ、うまくまとめといて。」ってのが好きだわ。

榎本武揚…まあ、カメオ出演てことで、あんなもんでしょう。しかしなぜ、「その服、どこで手に入れました?」って聞かれてるのに答えないんだー!モノマネ見て呆れてたのか?

はあ、もうあと三回ですよ。甲府、流山、板橋か。今週が京の人々の出番終了なら、来週は多摩の人々のラストですね。そして永倉と左之助とも別れる事になるのかな。ああ、見た後どっと疲れそう…。