続・「週末婚」(再放送)

6話まで見ました。こないだ「悪役は陽子だけど、女性から見れば月子の方がウザいんじゃないなあ」的な事を書いたら、二話にしてもう、月子も普通に極悪キャラになってて笑いました。内館ドラマは主人公がやたらネガティブで卑屈なのが特徴ですけど、高身長揃いのキャストの中、一人子供みたいな永作さんは、かなりハマってますね。そういう意味では稲森いずみも、薄幸そうで合ってたな。紀香はちとカラーが違ったかも。内館ファンの間でも、この「週末婚」が最高傑作という方が多いようですが、見てて納得。ある意味集大成というか、全てが過剰でエグい。「年下の男」も凄いと思ったけど、「週末婚」もサブタイトルからして凄すぎる。「私より不幸でいて」「百倍にしてやり返す」「いっそ死ねばいい!」「月子の大逆襲始まる」「張りめぐらされた罠」「絶対に結婚させない」「スカートの下の秘密」「結婚式当日の略奪」「ラブホテルの秘密」「女子トイレの対決!」「男に夫を盗まれた妻」「義兄との禁断の情事」「どん底まで落ちて」ですよ。まあかなり大げさではあるんですが。

出てくる全員のキャラも最高。特に男性陣の間抜けさがウケますね。牧子って基本的に、ガタイが良くて一直線でどっか抜けてる、豹みたいな男が好みなんだと思う。阿部ちゃんも一見マトモそうだけど、どう見てもおかしい陽子に気付かないし、トオルは恋愛否定派のくせして、あんな面倒臭そうな月子なんかに手出すし(しかも同じ部署で!ありえん)。両親とコンサートの約束してて、豹に邪魔されて遅れる…というのは、「想い出にかわるまで」と同じパターン(今井美樹財津和夫とエレベータに閉じこめられた)ですね。でも月子が豹につかまってたのって、どんなに多く見積もっても30分くらいだと思うんですけど、そんなに待ちきれなかったのか、トオルよ。しかも理由も聞かず、いきなり「出てけ!」って、いやだ、そんな男…。あと川原亜矢子は一番デキた女なのに、演技力のせいでこれまた妙な味出しちゃってますね。こういうヤケに割り切った女っていうのも、内館ドラマではお約束のキャラ。

あと「やたら貧乏くさい両親」というのも定番なんですが、根岸季衣は最強じゃないですか?月子が倒れて入院した時、病室の隅に暗ーく人影が映ってたので、「うわ、心霊映像!!」とか思ったら、月子の両親だったのにはウケました。お父さんは定年後で働いてないのかな?娘の同棲相手の部屋に、のこのこ掃除しに来る親ってのも凄い。あの汚部屋、AVも散乱してたぞ。つーか月子は何かっちゅうと会社休むとか辞めるとか、簡単に言い過ぎ。そういう腰掛けOLが、いきなり重要なポスト(でも形だけでお飾りみたいなもの)に就くっていうのも、内館ドラマによくあるパターンですね。「仕事だけだとパサパサの女になっちゃう」とか、セリフもかなり使い回し多し。でもそこがまた、ファンには魅力だったりするんだよなあ。