#11「ずっと好きでした」

終わった…やっと終わったよ…。最後まで見た戦友の皆様、お疲れさまでした!まあとりあえず、最後は無理矢理ハッピーエンドでまとめましたよって感じ?初回の「順番守ってくださる?」ってセリフで締めるあたり、最初からこのラストは決まってたのかもしれないね。しかしこんなセリフ、回想シーンがなきゃすっかり忘れてたよ。なんかもう今考えると、前半の頃の話は一体何だったんだ?って感じっすね。衣咲はこの短期間に、三人もの男に揺れ動いたわけだ。梶君や八嶋も入れたら五人?結局このドラマに一番ハマれなかったのは、登場人物達に全く「恋愛の高揚」が感じられなかったのが原因かな。みんなただストーリーに沿って行動しているだけで、「気持ち」が全くない、見えない。衣咲にしたって、最初の江上さんの事も英介の事も、途中から思い出しもしないし、あんなに粘着っぽく見えた歩美や理一も、すっかりケロっとしてるしね。実乃が歩美にヤキモチ焼いてるとこで、衣咲が「歩美ちゃんなら、しょうがないかなあ…。」って言ってたのが意味わからなかった。衣咲って理一と歩美が別れたって、まだちゃんと聞いてないよね?

衣咲の大阪行きの話も、あんな淡々とした別れ方で良かったのか?まだつきあい始めたばっかりだよね?今が一番いちゃいちゃしたい時だよね?別に強硬に引き止めて欲しいわけじゃないけど、ちょっとぐらい「寂しいなー」とか甘いセリフが欲しくない?私だったらあそこまであっさりと送り出されて、一年も待ってられないな。やっぱりこの二人は、最後まで恋人という感じがしなかった。特に理一は、衣咲に恩師以上の感情を持ってるようには見えなかったなあ。そして英介と実乃は…。おいおい、いいのか結婚なんてしちゃって。元カノ(というかそもそもきちんと別れ話してないよね?)にホイホイ呼び出されて、「行かないで」って言われても逆ギレ、他人に促されてようやく詫びの電話を入れるも、「何話したらいいの?」とか言ってる30男。「不器用なとこがカワイイ☆」って思わせたいんだろうけど、ただ情けないだけですから…。んで言葉が出なくてつい言ってしまった「結婚しよう」で、なぜか喜んで涙を流す実乃。はぁ??何の解決もしてないじゃん!結婚したってまた雪絵の誘い、断れないよこの男。理一への「ま、俺ももう32だし。」って言い方も、とりあえず年だから適当に結婚します、みたいでなんだかなあ。不器用設定ならこういう場面でこそ、英介がほんとに実乃を好きなんだってわかるようなセリフ入れたらいいのに。

あと前から気になってはいたんだけど、このドラマって携帯使わない人が多すぎる。倉庫まで走って駆けつける理一、そこにタクシーで乗り付ける梶君、正式な辞令でもないのにわざわざ夜遅く本社まで行く衣咲、翌朝ビデオを返しに理一のマンションまで来る衣咲、こういうのって普通行く前に電話しないか?なんかいつも「偶然会うor予告なしにいきなり現れる」→「その後は電話もメールも一切しない」→「また偶然会う」ってパターンなんだよね。それで実際顔を付き合わすと、自分の気持ちがうまく伝えられないって人ばかりだから、結局「神の目」で見てる視聴者ですら、何を考えてるのかさっぱりわからないという。普通そういう場合、後で電話なりメールなりで、「さっきはゴメン」とかフォローしないかなあ?それなしでお互いわかりあえるなんて、正直あり得ないと思うんですけど…。最後に理一が二次会会場ではなく、教会にまっすぐ向かったのも訳わからんかった。あれって待ち合わせしてたの?しかもなぜ唐突に車?あれは誰かに借りたんでしょうか。これまた「教会で二人の美しいシーンが撮りたい」「最後衣咲に運転させて、『やっぱりブレーキ効かない女』で終わらせたい」っていう意図だけが見え見えで、かなり無理がありましたな。

とりあえず「アレ」の出番が減った後半は、随分落ち着いて見る事ができたものの、お世辞にも「面白かった」とは言えないなあ、やっぱり。一応全話HDに録画してあるけど、DVDに焼かずに消しちゃうかも。なんかほんとに月9って低迷してますよねえ。視聴率だけだったら成功してるものもあるけど、内容的にはここ何年か、他の枠に比べて極端に出来が悪い気がする。キャストやスタッフは豪華なはずなのに、「月9だから」って気負いが大きすぎるのかな。次回作も、うーーん…どうなんだろう…。