「赤い運命」#2#3

赤い運命 DVD-BOX

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電車男SP」とかぶった第三話の録画、ついつい「24」ばっかり見ちゃって、「いかん、今週から新ドラマも始まるし!」って思い腰を上げました。でもリラックスしてゆったりと見たら、案外面白かった。このドラマはちょっと、私の見る環境がまずかったので、違う時期に見ていたら、もっと評価できたかも。すいません。一応二話と三話の感想なんですけど、二話なんてほとんど覚えてないし…。

で、三話なんですけど、笑い所が結構多くて、そこが評価アップの理由です。もう最初からこのシリーズ、そういう目でしか見てませんので…(もちろん「疑惑」に比べたら、ドラマとして普通に見られる作りにはなっていたと思いますよ)。まず面白かったのは、オッサン二人の、はるかちゃんの醜い取り合いね。一応直子(本物のいずみ)が主役だから、そっちに同情する話なのかもしれないけど、あんなに直子直子ってやられたら、正直いずみ(本物の直子)の方がかわいそうだよー。爺さんも急に態度変えすぎだし!一応吉野はいずみにも気を遣っていたけど、島崎は実の娘に対する愛情は、全然湧かなかったんでしょうかねえ。もちろん直子が献身的に尽くしたせいでほだされたんだろうけど、どうも「はるかちゃんの方がかわいくて巨乳だから」と見えてしまう…。

えーとあと暴走族に入るいずみね。なんか随分おとなしそうなゾクだったけど。いっけいさんもかなりの怪演。いかにもってな成金っぷりと、秘密を知ったら即バラす、激昂して外に飛び出し車に轢かれて(ただし音だけ)死ぬという、あまりにも激しい行動が笑えました。まあ、こういう極端な人は、大映ドラマにはつきものですね。本物の直子の母親が、岡まゆみだったのは驚き。彼女、オリジナルの「赤い衝撃」にちょっと出てたんだよね。伊藤かずえといい、チョコチョコと大映OG出てきますな。

そして何と言っても一番面白かったのが、いずみの自殺騒動!榎木さんも佐藤千亜妃ちゃんも、アクション頑張ったなあ。てかお父さんが必死で腕引っ張ってるのに、俊介何やってんだよ!と思ったら、なんと階下から押してるし!それ全然役に立ってないから!そしていずみは無事引き上げられたと思ったら、なんと俊介が落下。かなりマヌケ…。これ多分オリジナルのままなんだろうね。そしてなぜか岡まゆみが腕を骨折し、玉木君が足を骨折してたのも笑った。うーん、この俊介って役、ただ情けないだけで、全然かっこよくも何ともなかったね。まさか最後いずみとくっつくとは。でも大映ドラマにおけるヒロインの相手役って、大体こんな感じかもしれない。友和もいつも情けないし。

しかしこの「運命」のヒロインの性格って、オリジナルに忠実なのかなあ。なんだかあまりにも自己犠牲が凄くて、恋人すらライバルに譲っちゃったでしょ?「衝撃」の百恵ちゃんは、(私から見ると)もの凄くワガママで、足が悪いのをいいことに、何でも自分の思い通りにしなきゃ気が済まないって感じで。「疑惑」もオリジナルは見てないけど、石原さとみちゃんのヒロインはやっぱり「女王様」で、皆が彼女の為にひたすら尽くしまくるって話だったと思うんですよ。これってヒロインが病気になるかどうかの違いなのかなあ。多分百恵ちゃんのオリジナルだと、直子はもっと強く見えたんじゃないのかな。はるかちゃんはほんとにMキャラが似合いますなあ。

で、残すは私が一番楽しみにしている「衝撃」。まだ深キョン以外のキャスティングは発表されてませんが、私の予想がちょっとでも当たると嬉しいなあ。今回も前回以上に視聴率が奮わなかったので、またテコ入れがあるでしょうね。何十話もある話を6時間にまとめるって事は、「ありえねえ!とつっこみつつもホロッと来ちゃう」の「ホロッと」は無理だと思うんですよ。だから潔くそれは捨てて、ひたすらお笑いに徹して欲しいんだけどなあ、私としては。音楽は「疑惑」の時同様、当時のものを使って欲しい!もちろん時代設定は当時のままね。これだけは切に!