#10「君をみつけに」

今夜ひとりのベッドで DVDBOX

今夜ひとりのベッドで DVDBOX

大団円、でしたな。このドラマも、最終回はやや後日談ぽい感じでした。やっぱり最後は皆一人、ではあったんだけど、やけに楽観的な感じで終わっちゃって、私はもうちょっと、最後に苦みが欲しかったかなあという気も。あんまり「いい話」過ぎても、このドラマらしくなくない?今回のクライマックスは、予想通りお父さんの遺書でした。しかし手紙ではなく、貯金通帳だったのね!ここは流石にグッと来ましたよ。いやあ、一徳ったら、最後の三話くらいしか出てないのに、すっかり全部さらってっちゃいましたね。

まあでも全体を通してみれば、全く期待してなかった割には、かなり満足度の高いドラマでした。前半はモックンや蔵之介のコミカルでテンポのいい掛け合いや、奥菜さんの小悪魔っぷり、予想もつかないストーリー展開にドキドキワクワクし、後半は一転して、明之の痛々しい生き方に自分を重ねてしまい、別の意味でハマってしまいました。明之のキャラは、「野ブタ。」の修二ともかなり共通点があるように思え、一見全くタイプの違うドラマなのに、同じ人物の高校生版と大人版みたいな気がしてしまって、これまた面白かったですね。なんでこんな面白いドラマが、こんなに視聴率悪いの?ってもどかしさは、同じ龍居さん脚本の、「愛なんていらねえよ、夏」っぽくもありました。いや、マジでいい作品なんで、DVDが出たら是非たくさんの人に見て欲しいです。