#1「イイネ!湘南」

むむむ、困った…。実はもうこれ以上見るドラマを増やしたくなくて、これは出来れば切ってしまいたかったのね。キャスト的にはそれほど惹かれないし。でも脚本・一色伸幸と演出・佐藤東弥ってのが気になって、初回チェックしてみました。結果…これ、いいかも。傑作の予感。脚本はともかく、演出がとても気に入った。そう、佐藤東弥さんとは、あの十年に一度の大傑作ドラマ(私が決めた)、「すいか」の監督なのです。ものすごーく乱暴に言っちゃうと、「IWGP」と「すいか」を足して2で割ったようなドラマ?単館系邦画が好きな人にウケそうな感じ。逆に言うと視聴率はあまり望めなさそうな。

初回のストーリーとしては、成金男(西村雅彦)にクルーザーの管理を頼まれていて、そこで寝起きしているハジメ長瀬智也)。落ち目のダンサーで、女ったらし。ラブホテルの待合室で知り合った女、ゆかり(木村佳乃)と一夜を過ごし、携帯番号を交換する。数日後、ゆかりが突然自殺し、彼女の携帯の履歴を頼りに、妹玲子(深田恭子)と自称婚約者の吉川(香川照之)が訪ねて来る。ゆかりの携帯に登録されている196人全員を訪ねるという吉川。玲子を気に入ったハジメは、自分もその携帯巡りの旅について行く事にする。…という、文章にしちゃうととても短いもの。説明的で親切なセリフやシーンがほとんどないのが、逆に良かったな。特に冒頭の、ハジメとゆかりの出会いのシーン。ハイロウズの歌を一緒に口ずさんで、お互いの相手を置いて逃走、そのまま江ノ電の中でも走り続け、船に乗ってセックスするっていう流れで、一気に引き込まれました。

そして何より一番光ってたのが、木村佳乃。彼女、お嬢様っぽいイメージで売ってた頃は、「もっさい女だなあ」ってあまり好きじゃなかったんだけど、ここ最近のシャキシャキした役はいいなあと見直して。スタイルいいから、モード系の服着ても似合うしね。今回は更に色気が加わって、とってもいい感じでした。あと香川さんも期待通り、しっかり脇を締めてくれてます。ただねえ、長瀬君は今までやったことない役って聞いてたのに、私にはいつもの長瀬君にしか見えなかったし、深キョンもまた同じ…。この二人にはどうも新鮮味を感じませんでした。

ま、それはともかく、ストーリーはまだ謎だらけだし、今後の展開が楽しみです。あの最初の変なナレーション(人間を狂わす周波数がどうのってやつ)の意味もわからないしね。ゆかりはどうやら睡眠薬かなんかを常用してたようだし(DJが青玉がどうのと言ってた)。ゆかりはハジメに「あなたは私と同じ」って言ってたから、ゆかりの謎を解いてくうちに、ハジメの心の闇も解き明かされて行くのかな。そしてゆかりは自分でハジメの携帯に登録しながら、「私を探して」と言っていた。「イシイ」でも「ユカリ」でも出てこなかったんで、何か別の名前(か言葉)で登録されてるのかなー。それが見つかれば、何かの手がかりになるのかもね。


この子(秋山実希)、そういや「すいか」にも出てた。長瀬とは「DAYS」で共演してたよね。


とにかく海の映像が綺麗!船室のセットや衣装もいい感じで凝ってる。


寝た女の歯ブラシを、ツリーに下げてるハジメ。いい女は豚毛、そうじゃない女は三本百円の。


土曜9時にしてはかなり過激なシーン&セリフ多し。原作の漫画はもっとエロいそうですが。


クレイジーケンバンドは毎週出るのかな?TOKIOの主題歌、またしてもいいっすね。


「豆知識君」のセリフ、数字が多くて覚えるの大変そう。


はじけ過ぎの佳乃さん。これ以外の写真も凄いのばっかだったね。


最後の最後、「私がゆかりを殺した」と自首して来た高岡早紀。来週長瀬とのベッドシーンありですぞ。次回は彼女と柳沢慎吾ちゃんがゲスト。携帯巡りの旅だから、毎週ゲストが変わって、これも楽しみかも。