#17「一年後」

色んなドラマの感想で、私がいつも「キャラ立ち」にこだわってるのは、皆様ご存じかと思います。ストーリー展開に多少無理があろうと、ベタで安っぽかろうと、登場人物のキャラさえ立っていれば、それなりに楽しく見られるんですよね私ってば。で、このドラマは2クールかけてやってるというのもあって、それがかなりいい具合なのです。昨日は久しぶりの東教授&夫人の登場に、思わず「待ってました!」と声掛けたくなったもんなあ。あと大河内教授が里見家を訪れて、畳に正座してるという図も、なんか面白くて良かった。


大河内教授は、なぜいつも小首をかしげているのでしょう。

それにしても、昨日はきのこ祭りですよ!奴は一年間ずーっとあんなに挙動不審だったんかい!そりゃ財前も不安になって、お見合いさせるわ。でもお嬢様というよりキャバ嬢にしか見えない三浦理恵子に迫られても、イマイチ乗り気じゃないきのこ。若作りして「私、いい奥さんになると思います」なんてぶりっこしても、三十路の女じゃやっぱ不満なのかと思いきや、なんと彼女を送って行ったその足で、弁当屋の梨乃を覗きに行った!ま、まさかきのこってば熟女専?そしてそのストーキングの現場を上川さんに見つかり、追いかけっこの末思い切り突き飛ばして、猛ダッシュで逃走!いやー、あの狂気の突っ張りは、佐々やん臨終の時を彷彿とさせましたね。伊藤君面白すぎ。きのこだけじゃなく、中野美奈子まで食ってるしな。


財前の私服センスが絶妙すぎます。


かつてナンシー関に「女のプロ」と言わしめた彼女、離婚して本領発揮してきましたね。


きのこ、覗いたーっ!


見つかったーっ!そして逃げたーっ!


コケたーっ!


捕まったーっ!


突き飛ばしたーっ!


そしてまた逃げたーっ!

あと里見の腹黒さが全開でした。なんだこいつ!チクリ魔かい!あんたのせいで、みんな不幸になってくじゃないのよ…。結局こいつも弁当屋とか東教授とかと一緒で、私怨で財前を陥れようとしてるとしか思えないんですけど。本人にその自覚がなくて正義漢気取りなのが、余計タチ悪いぞ(佐枝子も同罪)。そしてそんな里見しぇんしぇー以上に狡猾なのが、その妻である。

里見が民間病院に移って、何気に家もでかくなってるし、くれない会のつき合いもないし、そりゃ「してやったり」よね。里見が佐枝子の話をしたら、すかさず「あら、佐枝子さんと会ったの?」と鋭いツッコミ。そして目を潤ませながら、「私、今とても幸せなの。お願いだから裁判には首を突っ込まないで…。」とクギを刺す。うーん、完璧な「勝ち犬」タイプだわ。これがまた、水野真紀のイメージと合いすぎて怖い。彼女はまだ独身だけど、噂になるのは政治家だの青年実業家だのばっかりだもんなあ。間違ってもダイヤモンド☆ユカイとは結婚しないよね、水野真紀は。