三谷さん、またコラムで愚痴る

昨日の朝日新聞夕刊「三谷幸喜のありふれた生活」が、久しぶりに「新選組!」の話題でした。確か初回の後、「時代考証がなってない」とか週刊誌に叩かれたっていうの以来じゃないかな?で、また今回もバッシングについて。おそらくゲンダイだと思いますが、「こうなったら脚本家を降ろすしかない」とまで書かれてショックだったという話。でもこれは恐らくただの前フリ。メインは新選組の漫画で有名な某女性漫画家が、自分のサイトで「新選組!」をけちょんけちょんに貶してるとファンの人に教えられ(余計な事する人だなあ)、早速読んでみると、「こんなのプロの仕事じゃない。同人誌レベルだ。」などとひどい言われようだった。自分は脚本家としては中堅クラスだと思っていたので非常にショックを受けたが、「私の方が先輩だ。私はプロフェッショナルのエンターテイナーだ。」*1という文章で、自分はこの人より後輩なんだから…と、二時間かかってやっと納得した、という。

一応最後は、一般の人に「大河見てますよ!」と声をかけられて非常に嬉しかった。僕は誉められると伸びるタイプなのです、と締めくくっていましたが、はっきり言ってこのコラム、この漫画家に喧嘩売ってるとしか思えない!三谷さん、こりゃ相当怒ってるなあというのが、文章の端々から感じられました。そもそもこの漫画家さんの文章自体が、かなりツッコミどころ満載なんですよ。ちょっと検索してみたら、この方普段から問題発言が多いらしく、ファンの間でも「あれはどうだろう」みたいに言われてたみたいですね。大河を批判する事自体は構わないんだけど、「私の新選組がベストなんだ。私だけが正しいんだ。それ以外はカス。」みたいなお山の大将っぷりはどうかねえ。公式サイトだから、自分の信奉者しか見ないと思ったのかな。三谷さんたらその隙だらけの批判の中でも、特に「ハァ?」という部分を引用して、自分はどうつっこまれても大丈夫なように、体裁だけは相手を立て、でも「怒ってるぞ」ってのはハッキリわかるような完璧な文章で、ああ、こういう執念深い人を敵に回したら怖いよね…と感心しました。正直、この喧嘩(?)を面白がってます、私。

そもそもその発言て、クレームが殺到してすぐ削除されちゃったらしいのね。それを三谷さんが偶然見るってのもおかしいので、恐らくチクった人が全文をメールに書いたか、ウォッチャーが保存しておいたミラーサイトかなんかを教えたのでは?もう削除されてるものを、新聞のコラムに書いちゃう三谷さんも、かなり大人げないような気もするけど、やっぱ相当ストレスたまってるんでしょうかねえ。「新選組!」を誉めてる文章を必死で探したけど見つからなかったとの事ですが、ネットの個人サイトなら、結構誉めてるとこたくさんあると思うけどなあ。うちもたまに「今週はイマイチ」とか言ってるけど、基本的には誉めてるつもりですよ。そもそも大河ドラマを毎週見るなんて、初めてなんだし。もし街で偶然三谷さんに会ったら、「大河楽しみに見てますよ。周りでも評判いいですよ。」と言ってあげよう、と心に誓いました。

*1 コラム読み直したら、三谷さんはこの文章は引用してませんでした。誤解を招くような事を書いて申し訳ありません。

追記:発端となった某漫画家さんの発言(公式サイトからは削除済み)と、三谷さんのコラムのURLを張っておきます。リンク切れになってたらすいません。
http://dempa.2ch.net/prj/page/maruko/t13.html
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/4224/shinsengumi/image2/column_02.jpg