入院日記その1

なんと、手術してから一ヶ月経ってしまいました。早いなあ。今ではもう、傷もすっかりふさがってます。食べ物は一応油っぽいものは避けてますが、ほぼ普通の生活に戻りました。かなり忘れてしまってる部分もありますが、入院中の事を例によってダラダラと記しておきたいと思います。もし胆石の手術をする方がいたら、少しでも参考になったらいいなと思って。興味ない方はスルーしちゃってくださいね。

3/1(月)入院一日目
朝9時に病院に行って手続き。病棟に案内される。4人部屋で入り口側です。カーテンが閉まっているので、他の方はわからず。明後日の手術までは、まだ全然元気なわけで、パジャマに着替えるのもなんか抵抗が。着替えてすぐ胃の検査の為、検査室に。手術の際、胃にポリープとかあると出血する恐れがあるそうで、胆石とは何の関係もないけど、一応診るそうな。初胃カメラです。最初に紙コップを渡され、「麻酔なので飲み込まずに、できるだけのどの奥の方にとどめておくように。」と言われる。私はバリウムが大の苦手なんだけど、この液体も非常にまずくて、吐き気と必死に闘いながら待っていたのだけど、看護師さんがなかなか呼びに来ない。飲み込めないのでどんどん唾液がたまり、口の中がいっぱいになってむっちゃつらい。舌もしびれてくるし。ちょっとー、忘れられてない?私、と思ったら、やっと看護師さんが来て、「飲み込んでください。」えええ〜!!無理!吐きそうっす!でも涙目になりながら、なんとか飲みましたよ。そしていよいよ胃カメラやったんですが、麻酔がよく効いていたのか、これが全く入ってる感覚なくて、全然平気でした。拍子抜け。麻酔を口にためてる時が、一番つらかった…。
部屋に帰って同室のおばさん(50代〜60代三人)に挨拶。すごい元気で圧倒される。昼食。今日はもう何もする事がありません。でも検温だ何だって、看護師さんがすぐやって来て、いきなりカーテンをバッと開けるので、なかなか落ち着いて携帯も見られない。一応規則じゃダメって事になってますからね…。でも事前にネットで色々見たところによると、最近はどこもメールぐらいは黙認、て感じになってるようです。夕飯は6時。食事はとりあえず普通に食べられました。なんか疲れがドッと出て、ヘイヘイヘイの小山田君を見た後、9時の消灯を待たずに寝てしまいました。こんな時間に寝たの、何年ぶりだろ。

3/2(火)入院二日目
朝6時起床(検温)、でも朝食は8時。皆とりあえず体温計って、二度寝してるようですね。同室のおばちゃん達、あまりに元気なので、私と同じように大したことない病気かと思っていたら、どうやら皆さん癌のようです。入院生活が長いので、癌仲間でつるんで仲良くしてるみたい。ほんと「すいか」のおばちゃんそのもの!特に私の隣の人は、顔も声も田中真紀子似で、病棟のボスっぽい。私の担当の○○先生は、技術が確かだから当たりだわよ!と言ってくれました。
明日の手術に備え、食事はお粥に。そして大きい紙コップいっぱいの下剤!スポーツドリンクみたいな味なんですが、微妙〜にまずくて、また吐きそうに。しかも午後と夕飯の時と、二回も飲まされた。うう。そのおかげでおなかはスッキリしましたけどね…。シモの話が続きますが、今度は剃毛です。最近はあまり剃らない医者もいるらしいし、私が切るのはおへそより上だけなんで、せいぜい上の方をちょろっと剃るぐらいかな?と思っていたら、「足開いてください」とか言われて、かなり奥の方まで…。しかも「規則なので」と、剃った後別の看護師さんにチェックさせるという念の入れよう。余談ですがここの看護師さん、みんなむっちゃ綺麗なんですよ。これ、若い男の子にはつらいだろうなあ。いや、逆に嬉しいのか?処理後は入浴。病院のお風呂って銭湯みたいでみんなで入るの?って思っていたら、ホテルみたいな狭いもので、予約表に書き込んだ順番に、一人ずつ入れるのです。女性は火・木・土が入浴日。
夕方には母と一緒に、個室で担当の先生から手術の説明を受けました。おへその上とみぞおち、そして右脇腹二ヶ所、計四ヶ所に5mmから2cmの穴を開け、管を入れて手術するそうです。カメラを入れてみて、癒着が酷いようだと開腹手術に切り替えますとのこと。但し開腹だとダメージが大きいので、ギリギリまで粘って腹腔鏡で済むようにやりますからと、一時間もかけて丁寧に詳しく説明してくださって、「この先生なら大丈夫」と安心できました。ただし見た目はとっちゃん坊やというか、魔太郎そっくりなんだけどね…。

3/3(水)入院三日目
いよいよ手術日です。もう水も飲めません。昨日散々下剤を飲まされた上に、最後のトドメ、浣腸でございます。トイレでぶっとい注射器みたいので注入され、「終わったら流さずに見せてくださいね。」と出ていく看護師さん。ううう…こんな屈辱的な事って…。そしてラブホテルの寝間着みたいな術着に着替え、下着をT字帯(ガーゼで出来た、ふんどし状のモノ)に替える。お昼過ぎ、病室までストレッチャーが来て、肩に麻酔の準備注射みたいなもの?をされる。これがむっっっちゃ痛くて!はっきり言って、今回の入院中一番痛かった。そのまま階下の手術室へ。最初に入ったのは、手術室じゃなくて麻酔室なのかなあ?手術中にエコノミー症候群にならないよう、足にエアマッサージの筒をはめられる。「眠くなりますよ」とマスクを口に当てられても全く眠くならないので、ゲゲ、効かなかったらどうしよう!と一瞬焦ったのですが、次の瞬間には意識がなくなっていました。
気が付くと病室(元のじゃなく、手術後だけは集中治療室みたいなとこ)のベッドの上でした。母がのぞき込んでて、「開腹にならなくて済んだよ。手術も早かったわよ。」と。そして「ほら、これが胆石!」とまだ朦朧としてる目の前に、透明のケースを突き付けてきました。わ、わかったから…。看護師さんに「動けたら寝返り打ってもいいですよ。」と言われたけど、心電図と尿のカルーテル、点滴、足のエアマッサージを付けられているので、管が抜けそうな気がして動けない。それでも何時間も同じ体勢だと体が痛くなって来るので、ちょこっと動かしてみると、やはりおなかは痛い。でも傷の痛みというより筋肉痛みたいな感じだし、じっとしてれば全く何も感じない。隣のベッドに、やはり胆石の腹腔鏡手術を受けた人がいたんですが、彼女は「痛み止め打ってください」とか頼んでました。一方私は看護師さんに「これ、(エアマッサージ)こんなに長時間やってたら、足細くなりますかねえ。」とか言うぐらいの余裕っぷり。私の先生はやっぱ当たりだったかも。

長くなってしまったので、一旦ここで切ります。続きはその2へ。