砦なき者
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2004/09/24
- メディア: DVD
- 購入: 4人 クリック: 71回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
で、私の感想なんですが、試写会の時書いた通り、これがとても良くって。私もオヤジなのかも?こういうとことん重くて救いのない話、後で考え込んじゃうような話って大好きなんですよ。演出もかなり泥臭くて、原作とは大分イメージが変わってた気がします。これは敢えてオヤジをターゲットにするために、狙ってやったんじゃないかな。二時間ドラマの為、かなり省略されてる部分があるんですが、その端折り方のバランスが良かったです。ただ八尋がカリスマになっていく課程は、逢沢の説明セリフだけじゃなく、もう少し映像で見せてくれても良かったかな。八尋のシーンが「裏の顔」の時ばかりだったので、一般視聴者の知ってる「表の顔」(純朴で誠実で庶民派の好青年)て部分が全然出てなくて、みんながどうやって騙されてるのか、ちょっとわかりにくかった。八尋は決して、IWGPのキングみたいに「悪のオーラ」でカリスマになった訳じゃないんですよね。逆に「かわいそう」って同情から人気が出た。んーうまい例えが見つからないけど、いかりや長介死去後の異常な讃えられ方とか、「ダルビッシュに比べて顔が地味」ってだけで、2ちゃんねらーのアイドルになってしまったメガネッシュとか見てると、勝手に「いい人」と祭り上げられちゃう怖さを感じません?八尋はそれを利用したと。
ミステリーとしては、細かい部分ではツッコミどころ満載なんですが、後半の二転三転する展開には、素直に驚き、感動しました。長坂が殺されるとわかってて、自分の命と引き替えに八尋を告発したり、遺言ビデオがやけに長かったり、最後のおいでおいでとか、ベッタベタに甘くて、なんてロマンティストなの!って感じなんですけどね、でもそういうオジサンもかわいいじゃないですか。こういう「これがやりたい!」っていうのが一本ピシっと通ってるものなら、多少はみ出したり破綻したりしてても、「そういう世界なんだ」と、最近許せるようになって来ました。ドラマに100%のリアリティを求めても、楽しめないかなあって。
って妙に真面目くさった事ばっか書いちゃいましたが、こっからはいつもの私です。「妻夫木君を語るよ」のコーナー!!画像どうしよう?って少し悩んだんですが、やはりあの場面を載せないわけにはいかんだろうと!一応追記に移ります。↓
とにかくこのドラマの妻夫木君は、ルックス状態が極上でした。ほんと美しかった。ずっと前髪下ろそうよー。背が低く見えてもいいじゃーん。
そして問題の(?)エロシーン。女の子がフラフープしたり、妙にアクロバティックなセックスにちょっと笑ってしまったんですが、首を絞めるセックスを調教する流れを作るために、テレビ的に苦労したのかなあと。実は原作では、父親は全裸で首吊りするんですね。そして八尋少年が踏み台を蹴ると、父親は射精して死んでしまうんです。ドラマでは回想シーンで、母親が首絞めるセックスしてましたよね。八尋は子供の頃からそれを知ってたので、自殺に見せかけて女子高生を殺したという事でしょうか。
担いでますよ!
すごいとこ舐めてますよ!
「こうすると気持ちいいんだよ」って言ってますよ!
巨乳ですよ!
真木よう子ちゃんは市井紗耶香に似てますよ!
舌入れてますよ!
殺しちゃいますよ!
でも私的には、こっちもかなりツボなのだった…。
さて、堪能したところで、今回私がもっとも「おいおい!」とつっこんだポイントです。さっき「細かいとこは気にしない」って言ったじゃんか!でもこれは笑っちゃったんだよ!
回想シーンで「高校時代」を表すため、自宅で勉強しているのに学ラン姿の妻夫木君。いくら貧乏だって、昭和30年代じゃないんだから…。
そして最も怖かったのがこの人。「北京原人」こと本田博太郎さん。夢に出るよ〜。
橋から突き落とされた渡部君は、妻夫木君との共演の多さでは新井浩文君と張る勢い、三浦哲郁君(ウォーターボーイズのガリガリ君)でした。
刺した瞬間に出たテロップが「暗殺者」。「僕が神にしてあげる」もなあ、乙女チックだよなあ。