#1「声を無くしたマドンナ」

散々こちらでも書いていた通り、こんなに(私にとって)豪華キャストなのに、全く期待してませんでした。番宣も思い切り見逃してしまったりしてね。ところがいざ見てみたら、これが思ってたよりいい出来で。「白い巨塔」と似たような意味で、「よく出来てる」ドラマね。柴咲コウが聴力障害という設定と聞いて、誰もが「うわ、『愛していると言ってくれ』の二番煎じかよ!安易すぎ!」とつっこんだでしょう。でも見終わって、「これはまず『ベタで古き良き青春ドラマを作る』という前提があって、その為にわざわざヒロインを、耳の聞こえない設定にしたのでは?」と思いました。最近は携帯があるので、昔のような「すれ違い」の場面を作るのが難しいじゃないですか。耳が不自由なので携帯は持ってないという設定なら、今回の遊園地みたいなシーンが、色々作れると。ただ逆にそういう人は、通話はしなくてもメールは使うだろうなという気もしますけどね…。

そして私はとにかく、最近の北川脚本に出てくる女性キャラが苦手で、柴咲コウ自体も苦手だし、そこが一番のネックだったんです。ところが彼女は手話でしか喋らないので、予想してたより全然ウザくない!柴咲さんのキツさが、喋らない事によって和らいでいるのが助かります。あと「LOVE STORY」なんかで顕著だった、北川さん独特のサムい例え話とかも控えめだったし。あまりにもベタな展開は、やはり「目指せ!韓国ドラマ」なんでしょうね。「プライド」はそれで見事に失敗してたけど、こっちは割とすんなり見られたのは、「ヒロインが喋らない」というのが、「韓国人が演じてる」のと同様、ワンクッション置いて、ファンタジーとして受け入れやすい事。そして相手役が妻夫木君だという事も大きいような。

以前妻夫木君はなぜ映画に引っ張りだこなのかという記事で、今の日本で、韓国ドラマのような素朴なラブストーリーを演じられる役者は、彼ぐらいしかいない、と書いてあって。確かにあのラスト、雨の中で待ち続けて寝ちゃって、ニッコリ笑って「花火中止だって」なんていう、もうあまりにもベッタベタで古典的なシーン、妻夫木君じゃなきゃ成立しないかも。あれが成宮君だったら?キムタクだったら?って考えると、「笑わせないでよ!プ。」ってなってたと思う。いや、私の好みとかそういうの抜きでね。「あすなろ白書」とか知らない世代には、案外これって新鮮に見えるんじゃないかな。一般受けは良さそうな気がします。妻夫木君も、ますます好感度上がるだろうね。彼自身、これはこういうものって割り切って、余裕持って演じてる感じ。いつの間に、こんな堂々とした貫禄付けちゃったんでしょうねえ。おばちゃんちょっと寂しいわ。

ってつい妻夫木君について語りすぎちゃいましたが、もちろん成宮君と瑛太も良かったっすよ!つーかキャラ的にはこの二人の方が絶対おいしいし。しかし成宮君の、「実はゲイなんだ…」「このオカマ野郎!」にはビビりましたね。スタッフやキャストの皆さん、どこまでわかっててやってるんですか?もう心臓ドキドキだよ!彼はどうやら白石美帆とくっつきそうですけど、本気で似合わないと思う。ああいうとんがったファッションしてる男の子(衣装は成宮君本人が決めてるみたいですね)って、白石さんみたいなもっさい女子は好きじゃないでしょ。瑛太は普通に女の子と喋れるのに、合コンとか行きまくってるのに、彼女いない歴22年ですか?あのルックスでありえねえ!

ま、とにかく良く出来てるドラマです。ただ私にとってはそれがイコール「好き」かというと、そうでもないわけで…。まあ、ボチボチ見て行きますわ。


妹がいる役って初めて?なんか新鮮でした。


「このオカマ野郎!」と罵られる成宮君…。瑛太のビビり方がかわいい。


全然サービスシーンに思えなかった…。なんかジジ臭くて…。


成宮君は高身長フェチの役ですか?山田優の方が年下なんだよね。信じられんけど。


全国の婦女子の皆さんがノックアウトされた(らしい)笑顔。でも、でも、アゴが割れてるぅ〜!!!


柴咲さんてほんと顔小さいね。お肌は年齢の割に荒れ気味かと…。


雨上がりの夜の遊園地でキス!ザッツ少女漫画!