#1「愛しい我が子に衝撃の告知…家族の愛の物語」

放送前の予想通り、佐藤東弥演出ドラマ(「すいか」「彼女が死んじゃった。」等)に駄作なし!篠原涼子小林聡美も、期待通りの好演です。篠原がちょっとウザくなるぐらいウエットな芝居なので、小林さんが飄々としててバランスがいい。姑役の高橋恵子は、よくこんな嫌な役引き受けたなあ。でもこの人、こんなに綺麗なのに実際孫いるんだよね。山口達也君はドラマで見るの何年ぶりだあ?昔小沢君が主題歌のドラマで、主役だったよねえ。初回は姑とともに憎まれ役でしたけど、これから変わって行くのかな。変わってくれ。近所のちょっとお高くとまった奥さんに鈴木杏樹、ヤンママに井川遙、学校の先生に武田真治渡辺いっけいという布陣は、結構いい感じ。特にいっけいさん、「またここで入学拒否されちゃうのか…」と思っていたら、なんと校長だったのね!むっちゃ軽い校長先生!ずっと救われない重いシーンが続いていたので、まさに一筋の光って感じでした。

もちろん原作がいいというのも大きいんでしょうが、安易な「視聴率狙い」とか「お涙頂戴」ではなく、とても真摯で誠実な作りの障害者ドラマですよね。今クールでの高評価No.1候補でしょう。ただこうも真っ向から斬り込まれると、見る方もそれなりの覚悟が必要になって来ちゃう。ちょっと誤解を招くかもしれませんが、私はドラマなら、「オレンジデイズ」や「仔犬のワルツ」みたいに、つっこむ隙のあるものの方がまだ見られる気がするんですよね…。特に子供の障害モノって、どういう見方をすればいいのかわからないんですよ。私自身は周りに自閉症児もいないし、子供を産むつもりもない無責任な立場なので、安易に「かわいそう」みたいなレビューできないというか…。考え過ぎかもしれないけど、そんなわけで、これは今後レビュー続行するかどうかは保留です。ドラマは見るかもしれないけどね。