#1「盲目の少女の友達は小犬だけ 神様は愛と涙と宿命のピアノを与えた」

うぉい!またしてもサブタイトル長いな!これ、野島伸司だったのね…。一応脚本は新人の女性みたいだけど、紛れもなく野島ドラマです。見る前から予想してた通り、70〜80年代大映ドラマ臭プンプン。確かにこういうの好きですよ、私。ただなあ、あまりに狙いすぎなんだよなあ。ここまで確信犯でやられちゃうと、逆にちょっと冷めちゃうかも。伝説の「愛愛」なんかは、制作側(特に脚本家)は大真面目にかっこいいと思って作ってるからこそ、あれだけ面白かったわけだし。天然に勝るボケなしというかね。


とは言うものの、このキャスティングだけで笑える。兄弟なんですよ、この四人(西島君は養子)。なぜ今杉浦幸?しかも結構大きい役なんだこれが。何があったんだ?誰に体売ったんだ?野島はロリだから違うだろうけど。兄弟の名前が、器一、讃三彦、律子、唱吾、芯也って、一応音楽にちなんでいるとは言え、当て字バリバリで凄いいい加減で漫画のよう。これ以外にも竜雷太だの小柳ルミ子だの三浦理恵子だの、怪しい輩がわんさかですよ。三浦理恵子の異常に地味なスーツは、逆に今後のエロ展開を予想させますな。この兄弟が、ゴリさんにピアノの達人を連れて来たものを音大の後継者にする!と言われ、それぞれこれは!という人材をスカウトする。この兄弟は微妙に「まだいたの?」なキャスティングですが、スカウトされる側は若手を使ってるので、まあ豪華っちゃー豪華かな。


兄弟の中でも特に張り切ってるのが岡本健一。往年の松村雄基を彷彿とさせる、ワイルドな暴れん坊キャラが面白すぎです。警備員の制服姿もイイね。加藤夏希ちゃん(この子も毎回ヤンキー役だね)をバイクに乗せたまま、いきなり海へダイブ!そして懐からカセットテープ(!!)を取り出し、「これ、君のだろ?」とスカウト…。やることが派手だわ!


西島君は孤児院出身(まんま甘えん坊ハウス)で、夜中にピアノの音を聞いて駆けつけるが、相手に逃げられてしまう。そこには赤い靴が片方だけ残され…ってシンデレラかよっ!ってまあ、いちいちつっこむ気も失せますが。西島君、久しぶりだけど、演技ちっともうまくなってないのね。まあこういうドラマでは、逆に大根の方が味が出て良かったりするけど。そして、オジさんになっちゃったね…(しみじみ)。なんかちょっと、下條アトムに見える瞬間があったりして哀しい。


でー!私が一番のけぞったのがここ!杉浦幸おねーさまがホストにふられ、ヤケになってふらりと入ったライブハウス。演奏中にいきなりキレて、飛び出して来たキーボードのノッティ(!)こと市原隼人君を、ロレックスを餌に口説きます。って市原君全然まともに演奏してなかったやん!あれだけで「才能ある」とか判断すんのかい。つーかそれよりこのメイクは何事?Gacktですか?「ミスター木更津コンテスト」の猫田ですか?市原君て今人気急上昇中の若手俳優じゃないんですか?この仕事断れなかったんですか?


というわけで、あまりに周りの人々が濃すぎて、なっちはいてもいなくてもいいようなドラマでした(主役は西島君って言った方がいいかも)。とりあえずわんこはかわいいけどね。なっちはのりピーに似ているので、絶対野島に狙われていると思われます。気を付けてください。