#19「通夜の夜に」

ちょっと唐突な気もしますが、八木家のお婆ちゃんが危篤状態に。左之助が呼ばれ、死んだ爺さんのマネして「お久…」とかやるものの、あっさり「左之助や」と見破られてます。つーか婆ちゃん、とても死ぬ間際の人間には見えないよ…。顔色良過ぎだし。でも箒を元に戻させて(これはこういう伏線だったのか)、満足気にご臨終。浪士組がこの通夜を取り仕切る事になります。

近藤さんは、意気消沈する左之助を連れて甘味屋へ。おっ!おまさちゃんと初対面じゃないの?今まで左之助をこの店に登場させないで引っ張ってたから、絶対一目惚れして大騒ぎになるはず!と思っていたのに、予想に反して、この二人は特に何もありませんでした。裏かかれたわ。その代わり、お幸と再会した近藤さん、左之助そっちのけでデレデレ。土方みたいに適当に遊びに行って発散してれば、浮気虫も起こらなかったかもしれないのに…。

そして急におべべが綺麗になってる鴨&二両ネコババのお梅、の悪玉コンビに翻弄される総司。鴨さんがぶちゅーと吸い付いた後、顔にべっとり白粉が付いていたのは、演出上わざとなんでしょうか。それとも京香姉さんのメイクが濃いのでしょうか。「こいつが誰を最初に斬るのか」「芹沢さんだったりして」うわー、その日はそれほど遠くないんですよね…。なんか芹沢が毎回これでもか、というぐらい刹那的で、悲しい雰囲気醸しだしすぎです。

先週お休みだった永倉さん、知り合いの島田魁という大男を連れて来ました。まだ放送が始まる前に配役一覧表みたいなのを見た時、この照英と山本太郎って、「アホで怪力」ってキャラかぶってんじゃないの?とか思っていたんだけど、そんなことない、全然違いますな。これだけたくさん登場人物がいるのに、一人一人ちゃんとキャラが立ってるのは、ほんとお見事。しかもどんなにキレる人物(土方しかり山南しかり)でも、どっかしら抜けてるとこがあるのがいいんだよね。まあ多少抜けすぎの人もいますが…。

えーとえーと、あとはあれだ、わんこオダジョだ。先週辛口な事を書いてしまいましたが、今週は良かったよ(無責任)。線香一本燃え尽きるまでに、お仕事済ませて来ちゃいます。腕は物凄く立って強いのに、なんでこんなに始終オドオドしてんだか、この子は。「線香!線香!」と(言ってないけどさ)息切らせて帰って来たら、なんと、誰もいないのに新しい線香が上がってる!この時の狐につままれたようなオダジョの顔、最高。まだ怪談の季節には早いし…と思ったら、「消えそうだったので、新しいのを上げておきましたよ。」と近藤さんが。えーっ!そう来る?一ちゃん以上に驚く私。結局近藤さんはどこまでわかってたのか不明ですが、なんかね、この時私まで「近藤さん、いい人じゃん!!」て、妙にじーんと来ちゃって。一ちゃんの、「ああ、やっぱりこの人について行こう!」っていう気持ちが、今までで一番伝わりました。

浪士組の手伝いを、最初は「ありがた迷惑や」なんて言ってた八木夫妻ですが、夜も更けて総司がおねむになる頃には、すっかり彼らを見直していました。結局そこまで信頼されたのって、近藤さんのおかげだよね。彼がいなかったら、こんな風に受け入れられてなかったと思う。ああ、やっと近藤の存在意義が実感できる展開に…(感動)。そして今まで男だと偽って来たおひでのカミングアウト!つーか源之丞さん、やたら「沖田さんには聞いてて欲しい」と言ってましたが、ひでちゃんの気持ち知ってたのかな。今後「是非娘の婿に…」なんて話が出てくるんでしょうか。一方女と気づかなかった土方さんは大ショック。「クソー!」っていつもと違って妙に甲高い声だったから、誰の雄叫びかと思ったよ。鴨さんに「見ればわかる」とか言われて、益々くやしがる歳三がおもろい。

次回は大倉孝二が登場!!楽しみ!