#1「青春をつらぬく銃声一発!!」

またしても関東限定の話ですいません。TBSの「STAND UP!!」に続く夜中の再放送が、なぜか「赤い衝撃」なのです。この唐突なセレクトがよくわかりませんが、とりあえず録画しました。76年〜77年放送って事で、私の年でもほとんど記憶にないぐらいじゃないかな。二十代の人なんて、演技してる山口百恵見るの初めて、って人も多いのでは?

まずはキャスト紹介。役名は一部抜けてますすいません。
山口百恵(大山友子)…17歳。鈴代の連れ子で、陸上界期待のスプリンター。刑事の秀夫が撃ったピストルの弾に誤って当たり、下半身不随に。
中条静夫(大山豪介)…ダーティな成り上がり実業家。家族にも部下にも厳しいが、友子には甘い。
草笛光子(大山鈴代)…豪介の後妻で、元踊りの師匠。いつも夫に叱られている。
中島久之(大山ユタカ)…友子の腹違いの兄で、江崎と同じ病院の医師。父親を嫌って、鈴代や友子には優しい。
原知佐子(大山マサコ)…友子の腹違いの姉。出戻りで典型的な意地悪小姑キャラ。
長門裕之(?)…豪介の秘書。豪介が矢野の父を殺害した罪を被り、8年間服役していた。
三浦友和(新田秀夫)…豪介を狙う矢野をマークしている刑事。友子と惹かれ合う。
田村高廣(新田雄作)…秀夫の父で、刑事。共に矢野、そして豪介の過去を追っている。
名古屋章(?)…新田の上司。
谷隼人(矢野)…父親を豪介に殺されたと思い込み、命を狙っている。
宇津井健(江崎)…友子の主治医。

第一話はこんな感じでした。まず、森の中で走る百恵ちゃん(ブルマ!!)でスタート。普通もっと平らなとこで練習すると思うのですが、木とか邪魔じゃないんでしょうか。転んだら危ないじゃん。ジャージやスニーカーがアディダスで、なかなかかっこいい。汗を拭き、タンクトップを脱ぎかけたところで(サービスショット連発ですな)、突然友和が現れます。森の中の七三分け&三つ揃いスーツ(洋服の青山か?)って、とってもミスマッチ。いきなり「スタートの位置を変えた方がいい」とか慣れ慣れしくアドバイスして、怪しさ満点なのですが、友子は素直に従って、「こっちの方がいい」と喜んでます。この時、百恵がずっと足踏みランニングしながら友和と話してるのがポイント。こういうヘンなこだわりが大映ドラマです。

百恵が早朝練習から戻って、朝食のシーン。いきなり継母に文句つける原知佐子さん、めちゃくちゃグーです!すんごいドルマンスリーブの、かっちょいいピンクのブラウス。彼女のファッションにも要注目。中島久之はどうやら百恵に気があるよう?大映ドラマでは、血の繋がらない兄が妹に惚れてるっていうのも定番です。久之曰く、知佐子は「出戻りで欲求不満のヒステリー」らしいですよ…。やたらペコペコして腰の低い草笛光子にもイラつきますが、何と言っても中条静夫のキャラが強烈。朝からいきなりビール一気飲みですよ(スポンサーだったのかな?)。ここまで威張ってる父親って、今の日本にはいないだろうなあ。百恵の事を、やたら「ウサギ」「俺のウサギ」と呼んでます…。後の大映ドラマで、「おっちょこちょいのウサギ」「ドジでのろまなカメ」なんてのもありましたよね。おっと秘書の長門裕之登場!若っ!そして社長を睨む目があからさまに怪しい!彼は昔はこういう小悪党の役専門でしたなあ。百恵ちゃんは今日陸上の大会だそうです。見送る光子が、いきなり「お母さんも若い頃は足早かったのよ。競走しましょう!」とか言い出して、足袋はだしで門から飛び出し、車に轢かれそうになります(!)。その車に乗ってたのが、ミスター大映ドラマ、宇津井健。かっちょええ!ワイシャツの襟の幅が凄い!あら、お母さんと知り合いですか。

一方大山産業では、静夫を狙う谷隼人隊長来た!男前だが濃いぃ〜!むっちゃ濃いぃ〜!隼人の父親は、静夫に会社を乗っ取られて、抗議しに行ったところでもみ合いになり、頭を柱にぶつけてお亡くなりになったのです…(ちょっとマヌケ)。その罪は長門さんが被ったんですが、隼人は静夫に復讐してやる!と息巻いてます。静夫は警察に注意されても、全く相手にしてません。とにかく常に、誰に対してもエバってます。この狙撃犯を担当するのが、友和と高廣の親子デカ。いくらなんでも親子で同じ部署とは…。高廣さんもむっちゃ若い!ん?もしかしてこの再放送、「ホームドラマ!」の番宣だったりする?んなわけないか。二人の上司は名古屋章。中条さんもそうだし、他にも亡くなってる方多そうだよなあ。なんせ27年前だよ。

陸上大会を見学する静夫を、こっそり警護する親子デカ。ここで百恵・友和再会します。友和が静夫そっちのけで百恵に見とれてたおかげか、見事優勝するウサギ。残念ながら、百恵ちゃんのブルマ姿はこれで見納めのようです…。高廣パパは友和に「あの子とはつき合うな!」と怒鳴る。どうも高廣は、静夫と過去に何かあるような…。ロミオとジュリエットですな。ご機嫌な静夫は、料亭で百恵の優勝祝い。またしてもブーたれる知佐子姉、庇う久之兄のコラボレーション。静夫ったら、いきなり阿波踊りを始めましたよ!百恵と光子にも「踊れ!」と命令し、狭い個室で三人が踊り狂ってます。これがまた、無意味に長いんだ。百恵ちゃんはニコニコ楽しそうですが、静夫、トランス状態で怖い。

料亭の廊下で張り込み中の友和にバッタリ会った百恵、いきなり「私の両親に会ってください!」と引っ張って行き、「この人にコーチしてもらうの!」と勝手に決めてます。こういう思い込みの激しいヒロインも、大映ドラマの特徴ですよね。ところが「こいつとは二度と会うな!」と百恵にビンタするDV静夫。いちいち激しすぎです。怒った静夫は料亭から帰ろうとしますが、きゃあ、隼人隊長がめっちゃ至近距離からライフルで狙ってるぅ!!しかも隼人、凄い派手派手の目立つ服装よ!どうでもいいけど、親子デカはなぜ犯人じゃなく、狙われてる側の静夫を張り込んでるんでしょうね。んで隼人に気づいた親子デカ、なぜか静夫を挟んで隼人の対角線上からピストルで狙う!(隼人−−静夫−−親子)こういう図ね。軌道上に静夫がいるやん!しかもそこへ、「おとうさーん!」と無邪気に駆け寄ってくる百恵ちゃん!!

…もうおわかりですね。百恵は背中を撃たれてしまいます(足を撃たれるのかと思ってたけど、脊髄損傷だったのね)。しかも友和の撃った弾!隼人にも逃げられ、散々な親子デカ。ここで宇津井健登場ですよ。海外へ行こうとしていた所へ、ちょうど百恵が運び込まれ、スーパードクターの健が手術します。光子は「友子は死んでしまうんですよお〜〜」と号泣。知佐子姉はこんな時でも、「これがお父様だったら大変だったわ。友子で良かったわ〜。」と、気持ちいいくらいの意地悪発言で、静夫にグーで殴られ、「あーれー」と一回転してます。そして手術は終了。健ってば、光子には「命は助かりました。一ヶ月後には元気になりますよ。」と言ったものの、久之兄にはこっそり訳のわからない外国語(ドイツ語?)で耳打ち。「ええ!じゃあ友子は一生立てないんですか!!」って、そこで日本語で言っちゃ意味ないよ久之…。そしてラストは、麻酔で眠る百恵の寝顔にかぶせてナレーション。いいねえ。

あーすいません長々と。ご拝読ありがとうございます。これ、たった一日の出来事なんですよ。もうメリハリありすぎ!展開早すぎ!既に二話放送済ですが、今からでも遅くない!来週から絶対見て下さい!そして共に盛り上がりましょう。29話まであるらしいので、全部抜けずに録画できるかどうか、とっても不安ですが。