#25「新選組誕生」

見終わって気づいたんですが、今回一度も笑いのシーンなかったですよね?未だかつてこんな事はなかったはず!そしてほとんどそういうシーン目当てで見ている私が、全く物足りなさを感じなかったというのも凄い。ちょうど折り返し地点、気合いの入ったお話でした。唯一ホッとしたのは、「棒読み」「バカ殿」「下手 2004」でお馴染みの(はてなダイアリー参照)、容保のとこぐらいかな。「われながらよいなだとおもう。」わー、自画自賛してるよ!

近藤さんはまだまだ生ぬるい!と思う部分もあるんですが、ようやく覚悟を決めてくれましたね。「俺は鬼になった!」つっても、角はまだ生えてないな…虎のパンツはいてるぐらいかな。でも声の出し方が急に変わっていて、おお、と思いましたよ。来週からは総髪になるのかな?見た目って結構大事だしね、これで印象ガラっと変わってくれればいいんだけど。

三谷さんも語ってたように、「芹沢鴨=父親」なんですよね。鴨暗殺は、そのまんま「父親殺し」(自立の為の通過儀礼)というわけで。近藤さんはじめ浪士組全員がそうなんだけど、特に象徴的に描かれてるのが総司で、鴨の情婦お梅と初体験を済ませた後、初めての人斬りで鴨を殺す。三谷さんなんちゅう事考えるんですか!いくらなんでも厳しすぎる試練だよね…。しかも昨日見て初めてわかったんだけど、お梅さんの最期、総司の刀を自分に刺して、抱き合うように逝ったじゃないですか…。あんなの一生トラウマだよう。これを機に、第一話のブラック総司に変貌するのかな。しかし今まではちょっとみっともなくジタバタしたりもしてた鴨だけど、もうその日は覚悟を決めて、「さあ来い!」てな感じだったのがとても印象深いです。かっこいいよお父さん!

暗殺の場面は、史実とフィクションの混ざり具合に感心しちゃいました。ちゃんと為三郎が見てたりとかね。はっきり「死んだ」とわかっている人以外は、極力生かす方向に(平間さんは生死不明なんですよね?)。殺された場合も、平山さんのように「正当防衛で仕方なかった」というようにしているのは、NHKの方針なんでしょうか。血も全然出ないし、極力ソフトにしようとしてるのかなあ。鴨やお梅さんも、本当はもっと容赦なく惨殺されちゃったらしいですからね。でもこの話はあれで良かったと思います。野口君も助かって嬉しいよ。

そして後編への伏線みたいなものも、ちらほらと見えた今回。土方の冷静さ、山南さんのツメの甘さ、左之助の非情さ、事情を知らされない永倉、友情に厚い平助、相変わらずワンコの斉藤…。確かに集団て、わかりやすい敵がいると結束するんだよね。次は誰がその「敵」になるんだろう。はぁ…。

暗くなって来たので最後に萌え語りします。山南さんの濡れ&乱れ髪、最高!まじセクスィでしたよねえ。あとうちのおかんが、こないだのスタパ見てたらしいですよ!「若者っぽい格好してたら、結構普通に格好良かったわよ。」だと。つーかそんなのまで見たくせに、未だ「堺さん」でも「山南さん」でもなく、「らっきょう」って呼ぶのやめて下さい。