#6「生への旅路」

このドラマ(というか原作・映画もそうなのかな)って、あらすじだけ読んでも、私は絶対「見てみたい!」と思わない種類のものだと思う。ストーリー自体にはまってるとも自分では思えないんだけども、いざ見始めると結構引き込まれちゃうのよね。演出が凄く丁寧なのと、役者さんが皆良くて。冷静に考えるとサクもうざすぎるし、亜紀も「こんな子いないって!」なんだけど、二人の熱演に、ついついこっちものめり込んでしまう感じ。当初一番危ぶまれたのが綾瀬はるかちゃんだと思うんだけど、ほんと頑
張ってるよね。上手く演じてるというよりは、亜紀になり切っちゃってるんだな。

山田君もそうだけど、この二人、こんなに真剣に役に入り込んでたら、ほんとに恋に落ちちゃうんじゃないかなあ?いえね、これ見てるとどうしても、こないだまで再放送してた「赤い衝撃」思い出しちゃうんですよ。どんなに障害があっても、ただひたすらに愛し合う若い二人。あれ見て「こんなの毎日本気でやってたら、そりゃ百恵と友和は結婚するはずだよ。」って思ったもん。きっと百恵ちゃんも「何この脚本」とか疑問に思ったりせず、素直にあの世界観を受け入れてたと思うんですね。このドラマの出演者
にも、それと同じような空気を感じるんですよ。

もちろん、亜紀が陸上やってたりとか、三浦友和が出てたりっていうのもあるけどね。厳しくて一見わからずやだけど、誰よりも娘を愛している父親。山田君を殴るとこなんて、まさに中条静夫とダブりましたよ。もしかして「赤い衝撃」の再放送って、このドラマのためだったの?ってくらい。あの白血病の青年は、鳥羽潤だったんだ?凄く久しぶり。彼と話して、亜紀は自分の病気の事を知っちゃうのかな。