#42「龍馬暗殺」

新選組の事も何も知らなかった私ですが、同様に龍馬の事も、正直「武田鉄矢が異様に崇拝してる」ぐらいのイメージで、実際何をした人なのかも良くわかってなかったり。なので特別思い入れとかがなく、龍馬が出てくると、「もっと新選組内部の話増やして欲しいなー。」とか思ってたくらい。で、何で私は龍馬に惹かれないんだろうと考えてたら、土スタに出てた三谷さんの言葉で納得しちゃいました。この人、かっこ良すぎるんだよね。凄く頭が良いのに小ずるいとこがなくて、いつも堂々としてて豪快で。あまりにご立派すぎて、どうも私のような人間は、共感するところがなかったのかも。しかし今回(土スタじゃないけど)「龍馬暗殺ミステリー」としては、三谷さんうまく作りましたよねー。結局実行したのは見廻組の佐々木様だったけども、ちゃんと薩摩説や新選組説とも取れる話だったし。あっけなく斬られちゃって、最後に地球儀を見上げるってのは良かったな。

でね、今回私が一番印象に残ったのが、実は捨助なんですよ!龍馬に「お前を信じる。」と逃がされた捨助、てっきり裏切るかと思いきや、なんと佐々木様に嘘の報告。そして京都に来てからずっと新選組を目の敵にして来たのに、ついにこっち側に飛び込んで来たよ!「初めてかっちゃんに誉められた〜。」って喜んでる捨助を見て、笑うシーンなのかもしれないけど、なぜだか泣きそうになってしまった…。恐らくこれから捨助は、最後までかっちゃんの傍にいることになるんだな、って思ったらせつなくて。今まで隊士との別れは想像していたけど、捨助の事まで考えが及ばなかったもん。ずっとコメディリリーフだっただけに、急にしんみり友情話やられたら、ほんと泣きますよ!つーか龍馬に貰った鎖帷子、絶対伏線だ…。

あとやっぱアレですね。総司ですね。はあ、ついに来たか…。周平の試合での「はじめっ!」って声すら、もう昔の面影が全くないのね。土方と喋ってるシーンも、もの凄く大人の男なの。びっくり。今後はもう、横になってる場面がほとんどになってしまうんでしょうか。ここで倒れてすぐ亡くなる、ならドラマチックに作れるんだけども、いかんせん近藤さんより長生きですからね。その間ずっと寝たきりの総司のシーンを、どうやって入れるかってのは、脚本家としては頭の悩ませ所かも。しかし周平はせっかく勝ったのに、「私のせいだ…」ってわんこ病になっちゃってかわいそう。幹部のあからさまな周平贔屓で、鍬次郎もある意味かわいそうなんだけど。彼は当面、徹底的に悪役を引き受ける事になるんですかね。

でー、来週……。平助、永倉さんと討ち合ってたね。やっぱ土方はああしようとするんだけど、ああなっちゃうのか…。もの凄い形相だったよへーすけ。今から泣きそうだよへーすけ。今回龍馬に、「近頃、日本の将来について考えることが多くなったんです。」なんて目を輝かせて言っていたのにね。つーか皆さん来週は平助だけじゃないんですよ、その前にかっしー先生ですから!彼の事も悲しんであげてちょうだいな。でもなんかその前に、岩倉さんのとこでかわいそうな事になるみたいで、プライドをずたずたに砕かれたかっしーというのも、ちょっと見てみたいような、変態な私であります。