#3「暗闇に潜む切ない恋心」

やはり、要(岸谷五朗)、東子(宮沢りえ)、路留(牧瀬里穂)、小南(小林涼子)の四人がそれぞれ絡むシーンは凄くいい。先週は東子の心情吐露があったけど、今週は路留の番。小南の誘導尋問で、まさか要の娘とは知らずに馴れ初めを語る路留が、一番印象に残ったな。実は不倫癖のあった路留。ドラマに出てくるこの手の女って、大抵「私、人のものは何でも欲しくなっちゃうの」的な悪女タイプか、「私は日陰の女でいいの…」的な不幸好きタイプだったりするけど、「相手が家族の事考えてると思うと、沈黙が怖くない。自分が一番じゃないと思うと楽。」という路留のセリフに、「あ、なんか私と似てるかも。」とハッとしました。いや、私は不倫経験はないですよ(多分…)。今まで自分は不倫はできないタイプだから、そういう人とは相容れないと思っていたんだけど、なんだ、一緒じゃん、て。つまり臆病なんですよね。路留は父親に愛人がいるみたいだから、そういうのも関係してるのかもしれないけど。その路留が要の「一番大切な人」になってしまって、嬉しい反面なんだか怖いっていうのも、凄くわかるなあ。

ってそんな話をされた小南ちゃんの方は、たまったもんじゃないですけどね。この子、初めて見るけどほんと上手いですね。私の苦手な子役臭もしなくていい。ただ彼女はちょっと物わかり良すぎるというか、随分大人に都合がいい中学生だよね。路留と別れた後泣いてはいたけど、憎むわけでもなく、ちゃんと路留の気持ちもわかってあげてたみたいだし。ま、それは大人向けドラマって事で…。ただねえ、やっぱりこれ、万人受けはしないだろうなあ。幸せな恋愛しか経験してない人は、路留にも東子にも要にも、全然ひっかからないと思う(微妙に墓穴を掘る発言)。案の定、視聴率も急降下してるみたいですし。この下落っぷりは、「彼女が死んじゃった。」を彷彿とさせますな。

話を戻しますが、その四人以外の部分がねえ、どうなのかなあ。忍成君の話は一体…?なんかもの凄く中途半端だったんですけど。もしかしてあれで終わり?と思ったけど、コンビニで滑った液体の謎がまだ残ってるよね。あれは尿でファイナルアンサーなの?ビビっておもらし?それとも変態プレイ?東子が好きなのに、お金も盗むってのも良くわからないし、大体あんな美少年が、「誰にも相手にされない」ってストーカーになるなんておかしいよ。次週に続くなら続くで、もうちょっとわかりやすい引きにして頂かないと…。「僕は変態です。」なんて言わされた忍成君が浮かばれないわ。ていうか要が警官だからって、無理矢理事件と絡めなくてもいいと思うんだけどな。要を巡る三人の女の話はとても良く出来てるのに、どうもそれ以外の部分がイマイチなような。手塚理美はどうやら一回だけのゲストじゃなさそうだし(いい感じ)、キャストは豪華なのになあ。内藤さんは何の為に出てるのかわからんね。

「彼女が死んじゃった。」も最初の数回は「うーん、あと一歩なんだけど…。」というのが続いて、「555」の回で一気に来たのよね。このドラマも「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」という瞬間が訪れるといいんですけど。あ、りえちゃんの事何も書いてないや。FINOのCMむっちゃ可愛いですね。今の髪型、とっても似合ってていいと思う。