#7「何もかも捨て二人で逃げよう…」

今回は小南ちゃんが監禁されるという、このドラマにしては珍しくインパクトの強いシーンがあって。小南が縛られてる写真を見てしまった要がキレて、「ダメだ小南。父さんこいつ殺すわ。」と言った時の本気の目や、「三万くらいのデジカメを買って貰ったそうです。」と聞いて、小南にお金をせびられた時、冷たく断った事を悔やむ姿は、思わず「ああー!」と声に出してしまうほど(←単なるおばさん)、心を鷲掴みにされたんですけどね。その後いきなり「二人で逃げよう」なんつって、八丈島に行っちゃう道中でのあれこれとか、小南ちゃんの「お父さんを嫌いになったのは、自分のせい。お父さんは私を助けてくれた。ありがとう。」という超感動的な言葉とか、部分部分はほんとにいいのよ!

なのにどうしてこう、他の部分がいい加減なんだろうなあ。村田充が東子に恨みを持った原因が、まさかあの「若い子に触られると鳥肌が立つ」という一言だけだったとは!!デジカメを買ってあげて…なんて計画的犯行の割には、あまりにも動機も弱いし、やってる事も生ぬるすぎる。普通ああいう犯人は、拉致したら即レイプするっしょ。ただ縛っただけで放置しとくとか、トイレに入らせるとか、あり得ないよー。もちろんそんな事したら別のドラマになっちゃうけど、「要が命がけで小南を助ける」っていうイベントを起こす為だけの事件、ていうのがあからさますぎ。そもそも村田充はミスキャストでしょう。見るからに怪しすぎる。あれが佐藤隆太みたいなタイプだったら、小南ちゃんが警戒しないでついてくのもわかるし、豹変した時の怖さも二倍だったのに。

とまあ文句タラタラ言いましたが、もちろん相変わらず好きです、このドラマ。特に小南役の小林涼子ちゃんは、掘り出し物でしたねえ。初めて見たけど、こんな上手い子がいたなんて。今回なんてりえ&里穂より全然出番も多かったし、堂々の主役っぷり。今後が楽しみです。さてラスト、とうとう路留が東子と対面しましたね。東子の表情や予告からして、どうやら仲良くなってしまう模様?それともあれは表面上だけで、皆心の中は色んなモノが渦巻いていたりするのかしら。倒れていたのは路留のお父さん?やっぱり路留が自ら身を引く展開なのかなー。