#8「元妻VS現妻…危険な食卓」

今回は余計な事件も起こらず、会話劇をたっぷり楽しめて満足でした。東子と路留が初めて会う場面、「松ヶ谷路留です。」「東子…中町です。外人かよ。」ってりえちゃんのセルフつっこみの言い方も絶妙だったんだけども、この一言でその後の二人の立ち位置みたいなのが決まっちゃってるのがなるほどなーって。その後はぎこちないままに、路留はあくまでも敬語で控えめに、東子はタメ口でわざとおどけたキャラ、って感じで固定されちゃって、あーこういうのってあるある、と妙にリアルに感じました。東子が場を盛り上げようと要をコケにしたり逆に突っ込まれたり、気を使えば使うほど仲の良さを見せつけるみたいになっちゃって、路留が疎外感を味わうハメになるというのもね、かなりせつなかった。それにしてもこの場面での岸谷さんのこまめなツッコミは、職人技って感じでしたね。

そして路留の父親がくも膜下出血で倒れ、知らない女から連絡が入る。やっぱりあの海へ連れてってくれた女性は、愛人だったんですね。小南には「私はあんな風に、手を振って誰かを励ませるような人になりたい。」なんて言っていたけど、こうやっていざ「父の愛人」とわかって対面すると、母親の苦労を知ってる路留としては、穏やかではいられない。そういう娘としての複雑な気持ちもありつつ、自分は今、小南にとってこの人と同じ立場にいるんだ、という事を改めて思い知らされたわけです。そして父親が路留にだけは連絡して欲しい、と愛人に伝えていたということは、父親にとって「一番大切な人」は自分なのかもしれない。つまりそれは、要にとっての「一番大切な人」が誰かという答えでもあり…。もちろん不倫してた時や結婚した後も、前妻や子供に対して罪悪感はあっただろうけど、直接本人達と顔見知りになってしまった今では、路留はその思いに耐えきれないんじゃないかなあ。

予想通り、予告では書き置きを残して出ていってしまうようですね。さて、ここで要はどう出るのか?なんかねー、どうも私は路留に肩入れしたくなっちゃうんですよ。東子には小南もいるし、思ってくれる男もたくさんいるからね。路留を救えるのは、要しかいないような気がして。あと路留のお母さんも気になりますね。この人、吉田日出子だから多少ほわんとした感じになってるけど、相当怖いですよー。そうそう、小南ちゃんも一段落ついて明るくなったと思ったら、なにやら不穏な動きを。あの西口君て男の子、モテ役の割に凄い冴えないですよね…。まあヘタにジャニとか出されるよりいいのかもしれないけど。