#48「流山」その1

はあああああ……。ヤバい、もうヤバいよー。まだ一回残ってるのに、既に抜け殻になりそうです。今回は前半まったり、中盤ドキドキハラハラ、後半グダ泣き、ととにかく全部のシーンが良かったので、いつもはやらないんですけど(ただでさえ長くなるから)、ストーリーに沿って感想書いていこうかなと。

まずハタノアト。いきなり現れる試衛館ズ8人の写真、がしかし、「療養」「戦死」「離脱」「離脱」「切腹」「斬死」って、うわああああん!そして五兵衛新田で釣りをする残りの二人。ん?これって佐々木様がズドドドンと撃たれたセットでは?エロ方さん出動で葉っぱを吹き飛ばすシーンは、第一話で橋の上、女の子に小石を投げるとこを思い出しました。「変わってないな…。」ええ、ほんとに…。

勝先生(オープニングトメでしたな!)と西郷どんの会談。正直西郷どんの頭に釘付けで、あまり会話の内容覚えてないんですけど…。境目が全然見えなかったけど、あれカツラですよねえ?なんか妙に地肌が透け透けで、茶髪だったのが気になって気になって。

一方あまりにも人が少ない新選組の会議。先週の熱い雄叫びをみんなにからかわれ、とりあえず一番弱そうな尾形君に掴みかかるわんこ。

いやいや、あんな感動シーンをこんな形で次週オトすとは、三谷さんもわんこ同様照れ屋ですね。そしてついに出てしまいましたこの名前、「流山」。ううう…。島田さんが石田散薬の袋から地図を取り出したのと、揃えた足がむっちゃ細いのが面白かった。今回もウタノマエが長いですな。

総司を見舞う局長。うわーん、また桜だよー。前回から少し経って、八重桜になってるのが芸が細かい。総司、もう一人では、歩くこともおぼつかないのか…。天然理心流五代目披露をやるぞ、とかなわない未来の話をする局長。「野試合、楽しかったですねえ。」と、ここで「祝四代目襲名」の回の「脳内回想」が。この二人の今生の別れでしたが、意外とあっさりしてました。総司は先週戦に途中まで付いていって、あれで満足したのかもしれない。

「汁粉の味が濃い」と嘆く左之助。濃いっちゅーか、汁気が全然なくて冷えてそうで、とりあえずまずそうですよ。ここでバッタリ宇八郎キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! てっきり「再会」の回だと思っていたのに出てこなかったから、もうあの伏線はなくなったのかなと思ってたんですけどね。足を確認してる永倉さんが笑った。

永倉さんが宇八郎に付いてくのは、おそのさんの負い目もあってなんでしょうか?ちょっと気になるな。左之助は「他の隊には入らない」と京都に帰ります。新選組以外には属したくないって事なんだろうなあ。

流山に近藤がいるという噂を聞いた香川敬三、しきりとテーブルをカンカンして、いかにもイヤな奴っぽい。そしてその偵察を有馬藤太に行かせようとします。来ました、古田新太!狂ったように「チェストー!!」と素振りしています。振り向いた顔が汗だくで怖すぎます。なんちゅー強烈なキャラなんだ。とりあえず(顔だけで)掴みはオッケー。

木屋平五郎宅での総司とお孝ちゃん、蟻を殺すの殺さないのと痴話喧嘩(だよねー)。ここの総司は病人て事忘れたんかい!つうぐらい、ペラペラまくし立ててましたなー。藤原君、素晴らしいカツゼツ。優香も負けじと応戦してました。そして「お二人は本当に仲がよろしゅうございますなあ。」とニコニコする平五郎さんは、かつて沖田総司役で名をはせた、島田順司さんなんですね。栗塚さんに引き続き、心憎いキャスティング。しかし総司よ、「蟻は生き物じゃない!」ってアンタ…。

でもそれ以上の強者がやって来ましたよ。唐突に「いつ頃死ぬんだ。」わ、わんこたん…。いつも超然としてる総司を、たじろかせる事ができるのはあなたぐらいよ。逆に斎藤も、総司の前では照れずにかっこいい事言えたりするんだよね。珍しく長いセリフがあって、また「こんなのわんこじゃない…」とか思ってしまった私だけど、京都では一時期迷っていた二人が、「自分は運が良かった。」なんて言えるようになって。総司にとっては局長や副長とはまた別ベクトルで、心が通じ合ってる相手なんだなあ。だってわんこが現れた時の総司の、嬉しさが体中から沸き上がるような顔、見ました?あんな顔されたら、確かに動揺していきなり変なこと口走っちゃうかもしれんな。「涼しくなる前にまた来る。」という言葉は、「それまで必ず生きてろよ。」という意味でもあり。でも、その約束は実現しないのね…。

さて、有馬に偵察される新選組。このシーンは、ほんとにハラハラドキドキでした。まず「局長!」と呼びかける島田達にヒヤヒヤ。なんとかやり過ごしたと思ったら、「かっちゃ〜ん!!」ひぃぃっっっ!!来ましたよ、「呼ばれもしないのに現れる男」が!!ああダメ、喋るな!捨助それ以上喋るな!と思ったら、「これからもよろしく頼みますよ、大久保先生。」だぁーーっ!もう、心臓に悪い!副長撃ってよし!

で、ホッとしたと思ったら旗が見つかっちゃうし、それも見過ごしてくれた?と思ったら、振り向きざまに「時に大久保殿、近藤勇をご存知か。」と来た。ここからの有馬VS近藤の狸の化かし合い(?)は見物でした。ちょっと古畑任三郎っぽかったかも。カメラがぐるぐる回るアングルも斬新だったし、慎吾ちゃんのセリフも説得力があって、有馬が「敵ながらあっぱれ」と言うのが、心から納得できた。かつてこうやって近藤が持ちあげられるたび、「見てるこっちは全然『さすが近藤さん』と思えないんだけど?」と毒づいた日々が嘘のようです。

…長いのでその2に続く