#49「愛しき友よ」その1

一晩経って少し落ち着いてきましたが、まだ放心状態が続いてる感じです。ほんと今日代休取って良かったよ…。今「いいとも」に局長が出てます。だんだらの羽織着て。およそアイドルとは思えない超寝起き顔だし、目が逝っちゃってるし。昨夜はみんなでオンエア見ながら飲んだんでしょうね。はてなダイアリーの方にもちょっと書いたんですが、「大河な日日」で言ってたスマスマのコント、どうやら三谷さんが本当に書きおろしたらしいです。ただ今日放送するかどうかは不明なので、今後も要チェックですね。

さて、いい加減本題に入りましょう。また長くなりそうなので、いくつかにエントリ分けますね。まずは最終回の全体的な感想から。一回のドラマとしての完成度は、前回の「流山」の方が良く出来ていたかもしれません。もうみんなバラバラになってしまって、点在する場所でのエピソードを繋げているので、ちょっとぶつ切れ感もあったし。しかし三谷さんもスマステの対談で語っているように、この最終回は、ずっと見続けて来た視聴者へのプレゼントみたいなものなんですよね。確かに局長が死んでしまうのは悲しかったけど、山南さんの時のようにとことん悲劇的、というのではなく、「死」というよりは「生」、「終わり」というよりは「はじまり」を強く感じさせる最終回だったと思います。予想してたより号泣はしませんでした。でも「泣ける」=「良い作品」じゃあないと思うしね。この清々しいラストは、「新選組!」という青春ドラマ(だよね?)にふさわしかった。前にも言った通り、そんなとこまで「木更津キャッツアイ」に似てるじゃないですか。

最後に主題歌まるまる使って「カーテンコール」(回想シーン)があったのも、嬉しかった。ここで一気に流す為に、今までずっと抑えてきたようなもんでしょう。昨日スマステの感想で、テレ朝のVTR編集を誉めたけども、本家も負けてなかったですよ。ちゃんと音楽に合わせて、「♪ライライライ〜」のタイミングで「新選組」の看板を掲げるシーンだったり、「♪愛しき友はいずこに〜」のところで、隊士がずらっと並んでるシーン(「局長襲撃」)が出たり。最後には試衛館ズそれぞれの初登場シーン&ハイライトを続けて見せてくれて。わんこの初登場時の目つきが悪すぎて、笑っちゃいました。そして最後は、第二話の「一緒になんかでっかいことやろうぜー!」のシーン。スタパで山本君が「ここから全て始まった気がする」と、名場面一位に挙げていた所ですね。案外この発言が決め手になったのかも?更に二度目のカーテンコール(?)で、10話「いよいよ浪士組」のラストシーンを。これは最終回で使おうと思って作ったとは思えないけど、3月に見た時は、「ちょっと演出がベタすぎない?」とか言ってたんだよね。それが逆にうまくハマった感じ。ここのところずっと、新選組が落ちぶれていくさまを見続けていたので、久々に希望に燃える若者達に再会して、以前より一層まぶしく見えました。

そんな感じで全体としては、三谷さんらしく、暗くなりすぎず締めくくったなあというラストでしたが、いくつか「えー、そんなあ!」という救いのないエピソードもあって。まず捨助の死。まあこれは、「冗談新選組」のみなもと太郎氏との対談で言っていた通り、三谷さんが初めから決めていた事ですからね。捨助はある意味、この為に作られた役だったはず。ただ一年もやり続けると、キャラもどんどん変化しますからね。史実では死んだ人を殺さなかったりした事もあったのに、彼も無理矢理殺さなくても良かったような気もするんだけど。うーん。そしてお孝ちゃん。一番考えられるのは、「総司の孤独」をより強調する為、って事でしょうか。他の皆が割と希望が持てる感じに描かれてるのに、総司だけは本当に壮絶なラストで。これは三谷さんが、「藤原竜也は悲惨であればあるほど真価を発揮する」と考えたため、と私は取ったんですが、どうでしょう。そして三つ目は、局長の捨てられたコルクです。斬首される瞬間にコルクを取り出して…みたいな使い方も出来たと思うのに、あんな事になるなんて!これ、キツかったです。そして先ほども出たスマステの対談での、「割れたメガネを半分ずつ持っていた局長と副長、しかし局長は捨てていた。」という話とあまりにシンクロしてるのにも驚きました。昨日読んだ時は笑ってたのに、結構泣ける話じゃん…それ。三谷さんの意図はわかりませんが、この三つって、ほぼ三谷さんが創作した部分ですよね。お孝ちゃんは実在の人物だけど、局長の妾だったわけだし。最後すっぱり切り捨ててしまったのは、その辺も関係してるのかなあ。

まだまだ語り尽くせませんが、とりあえず今回はここまで。次は人物別の感想にでもしようかな?