#49「愛しき友よ」その2

気が変わりました。次は最終回に出てきた、「過去のシーンのおさらい」について行きます。私自身が気づいたものもあれば、他のサイトや掲示板で見たネタもあるんですが、昨日から本当に大量のサイトを見回っているので(目がしょぼしょぼ)、どこに書かれていたか全然覚えてません。「それ、私のパクリじゃん!」と思った方、ごめんなさい。先に謝っておきます。

・子供の前で、拳を口に入れる局長…FROM「多摩の誇りとは」。これがこんな悲しいシーンになるとは。
・副長の「よろしくお願いします」(勝さんとのシーン)…FROM「ヒュースケン逃げろ」。あの時は超やる気のない言い方が、爆笑ものだったのにね。
・総司の「みんな私に会いに来る、別れを言いに。」…「友の死」の、「私の好きな人は、みんな私の刀で死んでいく。」を彷彿とさせます。なんてつらい運命なんだ、総司!
・彦五郎さんの鎧兜…FROM「「祝四代目襲名」。
・為次郎兄さん…「多摩の誇りとは」以来のご出演でしょうか?栗塚さんは「新選組!」を色々な所で誉めてくださってるので、とても嬉しい。
・大村達尾…まさかのマユゲ君再登場!あの話はもうなかった事になったと思ってたのに。恐らく当初からの予定じゃなく、永倉のエピソードが足りなくて、急遽駆り出されたのでは?と思うのですが。
中山道の落書き…FROM「芹沢鴨、爆発」。三谷さんが糸井さんに言った、「13話を見ておけ」はこれですよね。そして恐らく、藤原竜也君が三谷さんにおねだりして作ってもらった、「山南さんの新たなシーン」もこれではないかと私は思うのですが。堺さんが新たに撮影したわけではないのでは?
・桂さん(木戸だ!)のオムレツ…「すべてはこの手紙」の「ふわふわ卵」を思い出しました。
・お孝ちゃんのあっかんべー…FROM「龍馬暗殺」。これは単にクセか…。
・処刑場で一瞬つねさんを見る局長…FROM「西へ」。京へ出発する時、二人は言葉も交わさず、一瞬目が合っただけでした。あの時もせつなかったけど、今回の局長の表情はもう…。
・尾形さんの言葉…「山南さんに言われた言葉を思い出したんです。新選組の行く末を見届けるのが、あなたの仕事。」「友の死」ですね。最後の最後で、尾形さんに山南さんの遺言を守らせるなんて、憎いです。
あじさい…FROM「そして池田屋へ」。言わずと知れた、総司の喀血シーンですな。
・かえる…FROM「ヒュースケン逃げろ」。「井の中の蛙大海を知らず、されど空の高さを知る。」こんな言葉、すっかり忘れてました。しかし見事に近藤勇及び新選組を言い表していたんですね。ヒュースケンの回は、ファンの間でもイマイチ評判が悪かったりしたようなんですが、こんな伏線があったとは、三谷さんほんと侮れません。
捨助の風車…「はじまりの死」(かな?ごめんなさいうろ覚え)で浪士組を抜けた阿比留君が、背中に風車差してましたよね。あと「友の死」のおだんご屋さんにも登場してたかも。
左之助尽忠報国の士、あっぱれなりー!」…「天地ひっくり返る!」で桜田門外の変の時、芹沢鴨が言った台詞と同じ。

とりあえず思いついたのがこれぐらい。まだまだたくさんある気がするので、コメント欄ででも皆さん教えて下さい。では、主な登場人物について一人ずつ行きます。

近藤勇香取慎吾) …最終回はほとんどセリフのなかった局長。しかしその表情に、何度も泣かされそうになりました。子供とか出してくるの反則だから!先週のラストも良かったが、斬首寸前のあの何とも言えない顔も素晴らしかった。泣いてるような、怯えてるような、笑ってるような、絶妙な表情。そして「トシ…。」と。正直三谷さんが散々「最後のセリフが凄い」と煽った割には、「へ?それだけ?」と思ったりもしたんですが、ここは役者の力量で魅せてくれました。あのセリフは、慎吾ちゃんを信用してないと書けないかも。終盤での神懸かり的な演技が素晴らしかっただけに、欲を言えばもうちょっと早く、やる気出してくれてればなあと…。

土方歳三山本耕史) …「前歯の大きい女は情が深い」って、初めて聞きましたよ土方さん!(いや三谷さん!)この時お孝ちゃんの鼻緒を、指でなぞってたのがいやらしかったわ。今週は戦場のシーンがほとんど。で、セットがあまりにも使い回しすぎて、なんか気の毒になっちゃった。スマステで三谷さんが、「山崎の水葬シーンは、お金が足りなくてできなかった。」と言っていたけど、そんなにせっぱ詰まってたんですか?「大化改新」はあんなに豪華なのに?ま、それはさておき、為次郎兄さんの前で流す涙は、とても美しかった。「何が正しくて何が間違っていたかなんて、百年二百年後の者たちが決めればいい。」ほんとにね。局長の最後のセリフ、山本君も台本読んだとき、さぞかし嬉しかっただろうね。

沖田総司藤原竜也) …前回のエントリで触れましたが、この人が一番つらい結末になってしまって。島田さんからの刀パス、華麗な立ち回りと、見せ場はありましたけどね…。総司の場合、気づいた時には遅い、っていうパターンばかりなのが悲しすぎる。お孝ちゃんとのいちゃいちゃシーンは、二人ともほんとにかわいかったのが、救いです。

斎藤一オダギリジョー) …ぐわっ!容保様との魅惑のクチビルツーショット!確か斎藤の仲人って、容保様なんだよね?実はわんこが首奪還に走る、というのはネタバレで知ってまして、京都のシーンまであるのかなとか思ってたんですけど、なかったか。しかしあの調子で、ほんとに京までたどり着けるのだろうか…。

原田左之助山本太郎) …意外にも(失礼)、最終回かなりおいしいところを持ってった左之助。おまさちゃんの乳首出し(いや、はしのえみじゃないけど)にはびっくり。彼の「新選組は不滅だ〜!」の雄叫びで、ふっと微笑む局長は、一瞬「かっちゃん」の顔に戻ってました。正直彼の演技には、「悪ノリしすぎじゃない?」と思った事が何度もあったんだけど、このドラマには左之助の明るさが不可欠だったんだなあと、改めて思いました。

永倉新八山口智充)…元宇八郎に言った、「近藤さんを悪く言っていいのは、苦楽を共にした奴だけだ!俺だけだ。」というセリフ、良かった。永倉さんという人をとても良く表してるし、彼が後に新選組について語るという予言にもなってるし、そして何より、これは私達「新選組!」ファンの言葉!色んなサイトを巡ってると、「ほとんど見てなかったけど」とか「最終回だけ見た」とかいう人が、「あなたに何がわかるというのだー!」というような悪口書いてるじゃないですか。まさにこのセリフをお見舞いしたいわ。三谷さん、絶対狙って書いてるよね、これは。

尾形俊太郎(飯田基祐)…いきなり「ヤな奴」となって去って行った時、「これは再登場するな」と思ったら、ビンゴ!ほんとにラスト2、3話だけでしたけど、ちゃんとキャラ立ちして良かった良かった。この役者さん、「光とともに…」で鈴木杏樹の旦那さんだった人なのね!あの時は救いようのないイヤな奴だった…。

滝本捨助中村獅童) …前回のエントリでは、「死なせなくてもいいのに」みたいな事書いてしまったけど、まだ自分の中では結論が出てない感じで、「これで良かったんだ」って変わる気もしてます。それにしても最後の捨助はかっこよかったー。中村獅童はほんと振れ幅広い役者ですね。実は殺陣も上手いのに、こんな役でもったいなかった気もするけど、彼にしか出来ない役だったと思う。

勝海舟野田秀樹)…土方に「近藤を助けになんて行くんじゃないぞ。」という時の、悲しそうな顔にぐっと来た。「大事なのはどう死んだかより、どう生きたかだよ。」「「ありゃあ武士だよ、紛れもない。そして、最後のな。」この手のセリフ、ドラマ前半では白々しく聞こえたりしたんですけどねえ。最後にはうんうんと頷けるようになりましたよね。

桂(木戸だ!)小五郎(石黒賢)…消息不明が続いていたので心配しておりましたが、忘れられてなくて良かったです。

こんなとこでしょうか。実は最終回に関しては、「捨助が局長と共に処刑される」「総司を刺客が襲い、お孝ちゃんが殺される」「わんこが局長の首奪還に走る」「左之助が京に向かう途中で、落書きを発見する」というのを、事前にネタバレで知ってしまっていたんですよ…。極力触れないようにしてるつもりだったんですけどね。これ全部知らずに見ていたら、もうちょっと違う驚きがあったのかなあと思うと、ちょっとくやしいですね。