「新選組!スペシャル」

全49話を約70分ぐらいずつの三部構成で分けた総集編。8月以前の録画を全部消してしまったので、特に第一部と第二部は凄く楽しみにしてました。で、全体的な感想なんですが、かなり良く出来た総集編だったと思います。さすがに第三部は何が何だかわからないような端折り具合でしたが、第一部と第二部に関しては、シーンの取捨選択がかなりいい感じでした。本編を見ていた時のイライラ感もなく、こっちの方がいいんでないの?と思ったくらい。もちろんここからこぼれてしまった細かいシーンこそ、「新選組!」の面白いとこなんだけど、入門編としては上等じゃないのかなあ。近藤さん中心に編集されていたので、改めてこの大河は、近藤勇の物語だったんだなあ、と実感しました。

しかも何だか、散々色んなとこで言われてた問題点が、かなりクリアされてたような。まず総司喀血のあじさいや、源さんマトリックスのCGが一切カットされてたし、戦のシーンで明らかにどこかからの借り物のロケ戦闘シーンが挿入されてたり、鴨編ではお仕事シーンの比率が高くなってたり。第一話で離れちゃった高齢視聴者が久しぶりに見て、「なんだ、結構面白いじゃないか。」と思わせる出来になってたと思います。あと意外だったのが、多摩編の近藤さん。もっと拙いイメージだったんだけど、そんなに悪くないじゃん。これもいいシーンをより抜いたんでしょうかねえ。そんな事ないよね?

みつさんの新録シーンと回想ナレーションも、結構控えめな感じで良かったです。ただ最後のコルクは、あまりにもあっさりとしててやや拍子抜け。いや、どうやら総集編でコルクが出てくるらしい、と聞いた時、「成長したとよちゃん(手鞠の子)が出てきて、局長が落としていったコルクをみつさんに渡すんだ!間違いない!」と一人で盛り上がっていたんですが、妄想しすぎだったようで。とりあえずナレーションで一番受けたのは、「捨助さんが何故この場に居たのかは、とても一言では語りつくせません。」ですな。確かに総集編という形になると、捨助は非常に扱いにくい…。三谷さんヤケになってた?

そうそう、第一部で山岡さんと山南さんと近藤さんが、「さっきの清河の涙は嘘泣きだ」とか言うところ。あれ?こんなシーンあったっけ?って思ったら、けろこさんとこでちゃんと触れられてました。やっぱりあれって未公開シーンだよね。私ってばこの頃は録画を見直したり再放送を見たりもしなかったし、一番いい加減に見てた時期なのに、ちゃんと覚えてるじゃん。いやいや、しかし切腹ムードが立ちこめる前の山南さんて、ほんっとに面白いね!マジではしっこに映るだけで笑えるもん。「友の死」もいいけど、この辺りの山南さんこそ、見て欲しいわあ。あと鴨暗殺を止めようとしたわんこ、久々に見たらまさに「雨に濡れた子犬」みたいで、あまりに弱々しいんでびっくり。昔の方が殺気立ってたと思ってたのに、そんなこともなかったんだな。

「ここは入れて欲しかったなー」っていうのは、言い出すとキリがないんだけど、一つだけ、壬生相撲での容保様の若旦那姿は見たかったよおー!ぐすんぐすん。ま、伝説の名セリフ、「はげめ。」を入れてくれたからいいけどさ。2/25まで待ちきれないっす。そうそう、この総集編のDVDも、ようやくamazonに載りましたね。
 新選組!スペシャル 2005/03/25発売予定

ちょっと長くなっちゃったんで、座談会の話は別エントリに分けます。