#1「仁子、恋に迷う!」

今期ドラマもこれでラストです。実は一番期待してたのがこれ。大森美香さんに、また「カバチタレ!」みたいなのを書いてもらいたいなーと思ってて。そしたらどうやらほんとに、「カバチタレ!」風なんですよね。途中で変なアニメが入ったりするとことか、男達が皆どうしようもないとことか。岡田君なんてまるっきり同じ役どころじゃん!でも作りが似てる故に、「これ、深津絵里で見たかったなあ。」と思ってしまったりして…。そういや「ランチの女王」の時、なつみがやたらむかついたんだった。竹内結子って決して嫌いじゃないんだけど、コメディは合ってなくない?バラエティなんか出てるの見ると、本人は凄くカラっとして気持ちのいい子なのに、演技はなんか湿っぽいんだよなあ。仁子もいまひとつ思い切りが悪いというか、妙にかわいこぶってる感じがどうも。またしても彼女一人がモテまくる設定で、モテてる事に無自覚(なフリ)ってのがむかつく原因なんですけど…。大森さんはモテない女の話の方が面白いのにな。

前半はその苦手な竹内さんと、全く初見の、顔も地味で演技も微妙な黄川田君とやらのシーンが延々続いて、しかも演出がかなり空回り気味でつらかったです。音楽の使い方がダサすぎ(一応小西さんらしいけど)。セリフだけよく聞いてると結構面白かったりするのに、なんでああなっちゃうんだろう。ロンドンでの別れのシーンなんて、無意味に凝りすぎてて逆にヘボくなってたような。それに1990年から2007年までと、時間軸があちこちに飛びすぎ。役者の髪型なんかがほとんど変わらないから、余計わかりづらかった。とりあえず次回からは、黄川田君のシーンは少な目にお願いします。こんなに豪華キャストなのに、なぜ彼があんなに出ずっぱりなのかわからん。薄々予想はしてたけど、オダジョのシーンがあれほど少ないとは。三谷さん、斎藤ハジメが奥さん口説いてますよ…。

ま、彼はこれから内野さんと絡んで出番も多くなるんだろうけどね。というかそうなってくれないと困ります。小林聡美も私の期待値が高すぎるのかもしれないけど、文句なしにいい!とは言えなかったなあ。衣装も似合ってないんだもん。ああ、ダメだダメだ、不満ばっかりどんどん出て来ちゃう。私の好きそうな、面白くなりそうなドラマなだけに、ついじれったくなっちゃうんですよね。良かったところは、やはり内野さん!ここまでやってくれるとは思いませんでした。最初は「阿部ちゃんとか堤真一がやりそうな役だなー。」なんて見てたんですけど、丹下段平ばりに「泣け、泣くんだジーン!」なんて言ってるとこは「やだコーチったら…」とにやけ、CGでズラっと顔が並んでるのを見て「う、内野さん?」と目が点になり、

鷹に向かって「きゅー!きゅー!」と雄叫びあげてるシーンではもう、「ヤバいって!この人ヤバいって!!」と爆笑でした。いやー、凄かったあれは。これは内野さんをチェックする為にも、今後も見なければ…と思ってしまいましたよ。私って一見真面目そうな人の変な演技が、物凄くツボにはまるみたい(例:山南さん)。内野さんは元々舞台の人だからってのもありますが、鹿賀丈史に続いてすっかりマント派((c)ナンシー関。「サラリーマンやお父さんなどといった日常を、もう誰も鹿賀丈史には振らない。」)の様相を呈してきましたね。

「ラスクリ」を普通に楽しめたような月9ファンには、はっきり言ってそっぽ向かれるだろうなあ。視聴率は良くないと思います。でも私は期待も込めて、見続けるぞ!月9を見るのは、なんと偶然にも「ランチの女王」ぶり。初回では仁子と教授の周りの人達が、まだ全然生きてなかったんで、その辺よろしくお願いしますよ。小林聡美の旦那は誰なのか?オダジョは一体何者なのか?まだまだ謎が多いしね。そういや武田真治釈由美子は、初回だけのゲストなんでしょうか。それとも毎回あんな風に、本筋とは絡まない感じで出てくるとか?