#2「ひとりでも多くの命を!」

これはドラマというより、半分震災ハウツーっぽいものを作ろうとしてるのかな。でも今回のテーマであった「トリアージ」にしても、医者だって看護師だって同じ被災者なんだって事も、こういう形で啓蒙しておくのはいいことかもしれない。NHKのドキュメンタリーとかで説明されるより、印象に残りやすいと思うし。万が一自分があの立場になった時、その場で初めて説明されるよりも、ほんのちょっとでも心証が違うんじゃないでしょうか。いや、実際体験してみないとわからないけどね。藤原君のTシャツですっかり有名になった(?)剛州さん達が、あまりにも物わかり良すぎるかなとは思ったけど、あれは敢えてそうしたのかしら。皆さんも万が一の時はこうしましょうね、みたいな。意外とそういう刷り込みって、効果的だったりするのかもよ。そういうその場で役立つ知識みたいなものだけでなく、震災ダイヤルとか、家族とどう連絡を取り合うか決めておこうとか、事前の心構えみたいなものも含めて、三ヶ月間ドラマを見ながら、週に一度は地震について考えるってのは、いい機会かも。

ただなあ、ドラマ自体の話しちゃうと、地震発生から何時間も経ってるのに、皆やたら落ち着いてるのよね。何よりTVすら映らない程情報がなかったら、絶対パニックになると思うけどなあ。あんなに壊滅状態なのに。スーパーにしろグロケンのいたビルにしろ、生存者は一人もいなかったんでしょうか?あ、スーパーには呆然自失の人が一人だけいたか。なんだかあまりにも人の気配がなくて、まるで核爆発後かドラゴンヘッドみたいだった。まああれもこれもリアルにって欲張らず、描きたいところだけクローズアップしてあとはバッサリ割り切る、って事なのかなあ。とりあえず今回は平田満に泣かされました。深浦加奈子もいいなあ。ところでテロップで協力のところに「市川市」って出るんだけど、やっぱりあの街はオープンセットを作ったのかな。市川のどこだろう。