#2「拓郎」

いやあ、またしてもツッコミどころ満載。今回はタイトルも「拓郎」って事で、拓郎と梓、あとはゲストの新婚夫婦の話がメインだったんだけども、倉本センセの若者描写がいちいち笑わせてくれます。まず梓が皿を割るのは手が震える病気とかではなく、どうやらメンヘル少女だったらしい。なんか異様にエキセントリックなこの娘、「北の国から」の「純と関係した女達」(れいちゃん、タマ子、しゅう、結)を足して4で割ったようだわ。というか雨に濡れて小屋に駆け込み、ちょっとドキドキ…みたいな展開って、まるっきりれいちゃんと純なんですけど。手の振り方もれいちゃんだ。一方拓郎ですが、「暴走族=リーゼント」というのは、いくらなんでも80年代で終わってると思いませんか。氣志團かよ!これは倉本聰というよりは、演出の指定なのかな。そして先週の「○○だぜ」という拓郎のセリフに続き、今週は梓が「車、流されていないだろうか。」と来ましたよ。こんな文語調で喋る人、森本レオぐらいしか知りません。

が、しかし、これらのツッコミどころを含めて、結構楽しんじゃってます私。不自然な若者二人のセリフも、多分敢えて引っかかるようにしてるんじゃないかな。そして何より、今まで全く「対象外」だった二宮君に、なぜだか急に萌えてしまったーっ!ちょっと何なの、あの少女漫画に出てくる男の子みたいなキャラは。ちょびっとワルで、心に傷持ってて、ピンチに陥ったらスーパーマンみたいに助けに来てくれる…。うわーベタ!そして何と言ってもラストのあの、梓を睨む暗い目!これがマジで怖くて、かなりゾクっと来ました(マゾっ気もあるのかしら私)。んでもって長澤まさみちゃんも、あんなヤバいキャラにも関わらずかわいいんだこれが!この二人はこのままちょっと時代錯誤な感じで、見てて恥ずかしくなるようなクッサイ展開を繰り広げて欲しい。ニノとまさみちゃんバツゲームかよ!ぐらいな。

今週のゲストは中村俊太田畑智子。浅野がつねさんの足をぺろぺろ…。まあね、女の子ってエロ関係の知識に関しては、ほんとに個人差ありますから。あり得ない話じゃないと思うよ。しかし根ほり葉ほり聞こうとするおじさんおばさん連中って、笑うとこだったんですかね?なんか凄い嫌な感じだったわー私は。つーかあの「森の時計」の従業員二人(梓のお姉さんだったとは驚き)、「私は富良野塾っ!」ってな気負いすぎた演技が、もの凄く不快なんですけどどうにかならないんでしょうか…。マスターが俊太にアドバイスするところは、普通だったらちょっと感動するようないいセリフ言ったりするんだろうけど、本当に話が下手なのが面白かった。その辺の微妙な演技、寺尾聰は巧いですね。ところで大竹しのぶは、一人の人格を持った幽霊(表現が変ですが)なんでしょうか?それともマスターの深層心理から来る幻影?つまり彼女が喋ってる事は、彼女の意思なのかマスターの自問自答なのか。その辺がわかりにくいですね。後者だとしたら、拓郎と和解したら現れなくなるのかな。なんか大竹しのぶの使い方は、勿体ないような気がする。彼女にはもっと激しい役やらせたい。どうせなら梓役とかで。(←無理です)