#3「初雪」

うわあああ、せつない、せつないよう…。先週までは割とまったりと見てたんですが、今週は拓ちゃんにかなり泣かされました。この胸をかきむしられるような痛さ、ようやく倉本聰らしくなって来たのかな。あの回想シーン、東京の家で「僕は一人で生きてきたから」と言ってしまって、父親に勘当されてしまう所もつらいけど、富良野で雪の中訪ねてきて、「ただ、元気でやってるかなって…」って健気に繰り返してるのに、追い返されちゃう所がもう…。今ではすっかり穏やかになった勇吉の、別人のような冷たい顔。しかしいくら妻を愛してたからって、実の息子をあそこまで拒絶できるんでしょうか。もしかしてまだ何か、この親子には確執の元があるのかなあ。じゃなかったら、過失で自分の母親を死なせてしまっただけでショックなのに、それをずっと父親に許してもらえないなんて、あまりにも可哀想過ぎるよ…。

それでも何とか父親の側にいたくて、こっそり美瑛で暮らしてる拓郎。師匠の息子が帰省して、親子仲良くしているのを目の当たりにし、堪らず森の時計へ(この辺、「北の国から」で純と蛍が、紅白を見に正吉の家に行くくだりを思い出した)。でもこっそり陰から覗くのが精一杯で、声は掛けられない…。マスターは朋子やめぐみには、「あいつはここの場所を知ってる。会いたければ向こうから来るだろう。」って言うけどさあ!あんな事言われてたら来られるわけないじゃん…。その上拓郎の前に現れた、彼の孤独を救ってくれそうだった梓は、「森の時計」の従業員だって早々に気付いちゃったし。あーせづねえ。

しかしてっきり先週の続きから始まると思ってたのに、あっさり後日になっちゃってましたね。あの目は絶対押し倒される!って思ったのになあ。今回の朋子なんかもそうだけど、倉本さんの男女関係の話は意外とエグいから、拓ちゃんとアズが結ばれるとこも、きっと痛い感じになるんだろうなあ。今週の萌えシーンは、アズに「ここに鍵あるから、勝手に入ってなよ。」って言うところ。アズに対しては妙にぶっきらぼうなのがイイ!なんか70年代の少女漫画に出てくる男の子みたいだ…。ヤバい、マジで拓ちゃんにハマりそうです。あ、言葉遣いはやっぱりわざとやってませんか?清水美砂の「〜ですわ。」なんて、絶対狙ってるとしか思えないもん。彼女は今回だけのゲストじゃないんだよね。やもめ暮らしの勇吉が、つい「肌恋しくて」グラっと来てしまう未亡人てやつかな。「北の国から」のこごみちゃん的な。

それにしても佐々木蔵之介清水美砂は知ってたんだけど、まさか星野源が出てくるとは!いやいやいや、親父の麿赤兒共々、かなりいい味出してましたねえ。そう言えば寺尾聰二宮和也佐々木蔵之介清水美砂って、鼻の形に共通点ありませんか?アズが拓ちゃんに惹かれたのは、初恋の人とちょっと雰囲気が似てたからだったりして…。(あんま似てないかなあ?でも二人ともネズミっぽい顔だよね。)