#6「聖夜」

先週に続き、吉田紀子さんの脚本。なので倉本先生に比べると今ひとつパンチに欠ける気もしますが、基本的にはドラマの雰囲気は変わってないですね。今週はこれ以外のドラマについて、散々「展開が後手後手に回りすぎてかったるい」と文句を言いましたが、話の遅さで言えば、これが一番ゆっくりしてるんですよ。今週なんてただマスターがタクちゃんの後ろ姿を目撃して、息子が美瑛にいるらしいという事に気付いた、というだけ。タクちゃんの「前科」についても、全く触れられず。それでもちっとも「じれったいなあ」とか「退屈だなあ」とか思わず、このゆったりさが妙に心地いい。実に贅沢なドラマですね。

ここのところ非難囂々だったアズは、とりあえず「悪気はなく、二人を何とかして仲直りさせようとする心優しい少女」に修正されました。今までの電波言動は、この親子を無理矢理にでも引き合わせる為に、必要なエピソードだったって事でしょうか。それにしても、相変わらず寺尾さんの演技がわからない。今回のストーリーからしても、恐らく「息子とのコミュニケーション不足のまま妻に先立たれてしまい、どう距離を取っていいのかわからない」という、「不器用な男」なんですよね。でもやっぱり、最後の「美瑛の山ん中に、拓郎がいるなんて…。」ってつぶやく顔が、凄く怖く見えちゃうんですよ。「とまどい」とか「悲しみ」っていうより、「怒り」を感じてしまう。これは私の思い過ごしなのかなあ。

さて、それではお待ちかね(?)の、「今週のタクちゃん」です。またしても出番が少なすぎます。しかし、あの短い間の台詞の一言一言、ひとつひとつの表情に、もういちいち「か、かっこええ〜!!」と悶えてました。相当重症みたいですね、私。特にプレゼントを受け取った時の、嬉しそうな顔が最高でした。これからマスターとの接点ができて、タクちゃんの出番も増えるんでしょうか。リーゼントの回想シーンはもういらないので、今のタクちゃんでお願いします。ついでに師匠と、田中圭君ももうちょっと出してください。そうそう、今週のゲスト、梶原善ちゃんには驚きました。アメリカから帰って来てたんですね。激太りしてたんで、最初誰だかわかりませんでした。来週は北島サブちゃんがゲストー!それって視聴率に関係するんかいな…。