#7「夢の都」

人がせっかくカテゴリー作って、レビューやりますって言った途端、何なんですかこのつまらなさは。いや、ストーリー自体は今までと同じか。単に今回は新しい登場人物もなかったからかなあ。大物揃いのキャスト、豪華な衣装やセット、美しい景色、これだけしか見るとこないんですよね。「都」なんて両側を高い塀で囲われた、いつも同じ一本道ではあるけれど、一応オープンセットですもんね。やっぱり太陽光だと違うよー。もう7話なのに、まだまだロケのシーンが多いじゃないですか。うーん、去年の経費削減ぶりは、一体何だったんだろう…。

ってまあそれはいいとして、肝心の物語には全くノレないんですよね。遮那王はただ寺と都の間をウロウロしてるばっかりで、全然三蔵法師(違う)にならないじゃないですかー!先週の予告は、ずっと先のものだったのね…。平家や北条家の話もなあ、元々時代劇にあまり免疫ないから、どうも綺麗な紙芝居を見てるようで、全然人物に感情移入できない。ただ今回唯一ハッとしたのが、遮那王が旅立つと聞いた時のうつぼの表情。あれは現代ドラマの演技だよと言われるかもしれませんが、初めてこのドラマに引き込まれた瞬間でした。

とかく「アイドル組」として一括りに批判されがちな上戸彩ちゃんだけど、「大御所」としてこれに出てる他の俳優より、よほど上手いんでないの?去年の「新選組!」と違って、「義経」は中高年層にはウケがいいらしいけど、それって単に自分達が良く知ってる役者がいっぱい出てるってだけだよねえ?私の趣味を置いといても、どう考えても「義経」の脚本の方が優れてるとは、到底思えないんだけどなあ。喜劇作家とか若いアイドルってだけで、バカにしてちゃんと見ようとしない人が多いのには、ほんと悲しくなりますね。