「世にも奇妙な物語 春の特別編」

はてなの更新しながらだったんで、「美女缶」以外はちゃんと見てなかったんですよ…。コニタンの「あなたの物語」はちょっと引き込まれたかな。お話自体はそれほど斬新でもないんだけど、彼女の演技がなかなか迫真でした。で、「美女缶」だけは真剣に視聴。これ、既に映画化されていて、同じ監督がリメイクしてるんですよね。明らかに他のドラマより力が入ってるというか、映像もフィルムっぽい雰囲気で、このまま「JAM FILMS」に入れてもいいくらいでした。もっとコメディタッチの話になるのかと思いきや、意外にもせつないラブストーリー。海辺ではしゃぐとこやナポリタンは「ジョゼ虎」、髪を切ってもらうとこは「きょうのできごと」っぽかったですね。

「品質保持期限」て、最初は期限切れになったら死んじゃうか、消えちゃうのかと思ったんだけど、そうじゃなくて、「ご主人様を好きでいる期限」っていう意味なんですね。妻夫木君のご主人様(唯野未歩子)は、もうすぐ彼の期限が切れてしまうのに、出張が決まって泣いていた。そして期限が切れ、妻夫木君は「美女缶」の彼女に心変わりしてしまう。結局最後はサキちゃんの方へ走ったけど、彼女の期限ももうすぐ切れちゃうんですよね。つまり妻夫木君もじき捨てられる、と。まあギャルゲーチックに考えれば、短期間でやるだけやって、後腐れなく次の缶へ、って事なんだろうけど、逆に「ご主人様」の方が「美女缶」に恋をしてしまうっていう課程が、なかなか丁寧に美しく描かれていたので、突飛な設定の割には、正統派の青春ドラマって感じになってました。

で、また妻夫木君が、この手の役が大得意だから。ただ爽やかでかっこいいだけじゃなくて、適度にスケベだったりマヌケだったり、「普通の男の子具合」がなんともリアリティあるんだよね。これがあまりに自然すぎるので、見てる人も特別「演技が上手い」と感じないくらい。正直私もファンのくせに、「この役は凄く合ってるなあ」と思う事はあっても、「上手いなあ」と思った事はないんですよ。ブログなんか読んでても、「妻夫木=大根」ていう認識の人、一般には結構多いみたいで、それなのに相変わらず制作側には大人気でしょ。その辺の疑問が、TRiCK FiSH blogさんのエントリを読んで、ちょっとわかった気がします。窪塚君タイプなら、きっと素人目には「上手い」ってわかりやすいんだろうね。ただ妻夫木君の場合、自分とかけ離れた役になるとちょっと…というのが課題ですね。そういう意味では「春の雪」、かなり心配なんですけど…。

ま、それは置いといて。とりあえず、「美女缶」は久々に「妻夫木君、ハマったー!!」という作品でした。ドラマだと今までのベストかも?ってくらい。短編てのも良かったのかもしれませんけどね。そしてドラマ自体もさることながら、妻夫木君のルックス状態が最・高・潮!やっぱり痩せましたよね?ここ1、2年いつも顔のむくみが気になってたんだけど、凄くスッキリしてたし、前髪下ろしだし、ジャージもバッチリ似合ってたし、久々に「カバチタレ!」の時のトキメキが戻ってきた感じでした。見る前はさほど期待してなかったんだけど、これは永久保存モノだわー。