#1「芝浜」の回

マンラブ」から約一年半ぶり?久しぶりにクドカン連ドラが戻って来ましたよー!いやー、ともかく初回は大成功、じゃないですか?まだ視聴率は出てないけど、磯Pの作戦大当たりだと思う。まず正月にスペシャルを放送して、「面白かったらしいよ」という評判が行き渡った頃に連ドラ。SP見た人は、もうドラマの世界やキャラの把握は大体できてるから、初回でもとっつき易い。番宣で気づいたのが、今回はほとんど「宮藤官九郎脚本」てのを強調してない事。「マンラブ」の時は、出演者より何より、とにかく「クドカン」を前面に押し出してたんだよね。確かにあの頃「木更津」が映画化されたりとかしてたけど、思ったよりテレビドラマの視聴者層には、「クドカン」の名前は浸透してなかったみたい。今回はドラマの内容自体も、クドカンなんて知らないって人でも、充分楽しめるものになってる。世代限定みたいな小ネタは少な目だし、谷中家の食事風景なんかは、かつての久世光彦ホームドラマを彷彿とさせる雰囲気だし。特に西田さんの効果は、凄く大きいんじゃないかなあ。

で、肝心の初回の内容ですけど、「芝浜」をやるってのは前もって知ってたんで、一応予習はしてて。貧乏な男が大金を拾うって話だし、竜二がギャンブルで一発当てるとか、そんな感じになるのかなーなんて、ぼんやりと予想はしてたんです。まさか拾い物をするのがリサで、しかもちゃんと財布を拾ったのに、夢だと騙されるのはお金じゃなくて男ってのは、さすがクドカン、一枚も二枚も上手でした。「三枚起請の回」は男達が一人の悪女に騙されるっていう、割とそのまんまの話だったけど、すかさず変化つけてくるあたり憎いよなあ。そしてちゃんと元の「芝浜」通りに、「人情話」になってるんだよね、今回。銀次郎が持ってきた封筒に、「給料2月分」と書かれていたとこ、泣けた。そして虎児が、「芝浜」の「女房大明神」てとこがいいと言っていたけど、小虎の噺でも、「若旦那大明神」てとこで実際グッと来たのに驚き。あそこは蒼井優ちゃんと岡田君の芝居も良かったんだけどね。

蒼井優ちゃんは、酔っぱらいのとこも上手かったなー。でもまさか、こんなに早く銀次郎とくっついちゃうとは思いませんでした。だって「明烏」やると思ってたんだもーん。あれって童貞の若旦那を心配した父親が、悪友二人に頼んで吉原に連れて行かせる話でしょ。登場人物的にぴったりで、だからてっきり「ぎんぎん」は童貞だと…。ま、でも今回の話を見ると、そこまで読めちゃう展開ってのはないのかもね。でね、SP見たとき、竜二のキャラがいまいち固まってないような気がしてて。クドカンの中でも、虎児はもうビシっと「これだ!」って決まってるんだけど、竜二は書きにくそうっていうか…。岡田君自身も、なんかまだ掴み切れてないんじゃないかな?って感じだったんですよ。でも今回のリサとのやりとりで、大分竜二像が見えてきたかも。

しっかし小虎の噺でうまく下げたと思ったら、最後にまた一つどんでん返しがありましたね。竜二と会った虎児が、やたら気まずそうにしてるなーと思ったら、そういう事だったんかい!で、なぜかそれに凄いショックを受けてる自分がショック!あのーですね、どうやら私、長瀬君に惚れてしまったみたいなんです。いや、長瀬君本人じゃないんだな、虎児と弥次さんなんだけど。すんごい今更なんですけど、かっこいいわ…。ていうかあの暑苦しい演技が超ツボなの!恐らく苦手な人も多いとは思うんだけどね。IWGPとか今までのドラマでは何も感じなかったのになあ。多分一過性のブームだとは思うんですけどね。すいません気が多くて。なんかあんまりドラマの内容について語ってないですね。また後でエントリー追加するかもです。