#3「茶の湯」の回

一応事前に「茶の湯」は予習してて、「見栄っ張り同士が知ったかぶる話かな」ということで、良々が童貞ってのが鍵に違いない!などととんでもない見当違いをしてました。まあいつもの事ですが。なんかここんとこ異様にクドカンづいてた私にとって、冷や水を浴びせられたような話でしたよ。ってちと大げさか。今回の話はなんだか、笑いよりメッセージ性が強かったなあ。本当にいいと思ってるわけでもないのに、「ヤバい」「来てる」とブームを煽動するマスコミや仕掛け人。これ、まさに「落語」や、クドカン自身の事でしょう。「これからは落語が来ますよ!」「よくわかんないけど、とりあえずクドカンだから面白いんでしょ?」って。

なんか今までの低視聴率ドラマとは違って、「タイガー&ドラゴン」はもの凄く幅広い層にウケがいいじゃないですか。実際視聴率もいいし。古典落語を扱ってるせいか、オヤジマスコミも手のひらを返したように、評価し出しちゃってさ。クドカンもその辺、むず痒さを感じてるのかな。うーむ、今週のほぼ日が楽しみだ…。糸井さん、一体どういう感想を述べるのでしょうか。あ、でもこれは声を大にして言いたいんですけど、私は「流行ってるから」とか「クドカン好きって言うとかっこいいから」とかで、ハマってるわけじゃないんですよ。むしろ「クドカン好き」なんて恥ずかしくて、本当はあまり言いたくないくらいなんですけど、どうしようもなく色んなとこがツボなんですもの。でも人が必死になって作ってるものを、素人の分際で好き勝手言ってるのは事実ですしね。うん、こういうサイトやってる身としては、心しておこうって思いました。

ドラマの話に戻すと、今週はいまいち「茶の湯」とのリンクがわかりづらかったかもしれませんね。いつもとちょっと形を変えて、オチの部分は再現ドラマじゃなく、リサちゃんがさらっと言っただけだったし。元の噺自体、私も事前にネットで読んでも、どこが面白いのか良くわからなかったもん。でも再現ドラマで見たら、泡だらけの青黄粉茶を無理矢理飲んでる西田さんや良々(丁稚どんみたいな格好が似合いすぎ)が、むちゃくちゃ面白くて、そっかー、これ高座でやっても面白いんだろうなあと納得。小虎が参考にする元の噺を、師匠と良々の二本立てで聞かせたり、小虎も一度古典をそのままやったり、どん太のヅラとか小百合ちゃん泣いてますとか、細かいところで色々フェイントかけて来てますね。でも基本的に、最初に古典の筋を紹介して、小虎がアレンジ版を披露するっていう形は、最後まで変えないのかしら?流石に10回もやると、ちょっと飽きそうな気がするけどなあ。というかクドカンがまず飽きるでしょ絶対。この敷居の低い感じも好きなんだけど、やっぱり「うわー!そう来るかー!」っていう衝撃が、そろそろ欲しくなって来たかも。

*例によって小ネタとか細かい部分は、また後でアップします。