#8「母の葬式…」

あらら、お母さん死んじゃったよ…。どんなにドロドロしようがグチャグチャになろうが、内館ドラマは死人は出さないと思ってたのになあ。それにしても死ぬまでが異様に早かった。千夏に「犯罪者」と言われてショックを受け(ここの智恵子の演技最高)、いきなり心筋梗塞になって病院に運ばれてから、あっという間でしたね。現代のドラマではあり得ない、あまりにも杜撰な医者でびっくり。ま、内館先生にしてみれば、「そんなどうでもいいとこは、さっさと飛ばすわよ!」ってなもんです。そして典子がいなくなった代わりに、千夏が「異常人格同盟」の仲間入り。しかしなー、千夏の取り乱しっぷりがなんかピンと来ないのよね。本当なら父親が自殺した後、ずっと「白川を殺してやる!」って二人して呪い続けて、一緒に住んで一緒に店立ち上げて、いい意味でも悪い意味でも物凄く結びつきの強い親子のはずなのに。どっちかというと、千夏は母親を邪魔に思ってるような感じだったから、あんな子供みたいに大騒ぎするかあ?って思っちゃって。

しかし初回の颯爽とした姿とは180度変わって、ついに千夏も内館ヒロイン仕様(異様に結婚したがる女)にバージョンアップ(アップなのか?)っすね!こうでなくっちゃ!んで今回はかなり千夏中心の話ではあったんですが、私は「白川の回」、いや「藤竜也の回」であったと思う。今までも気になってはいたけれど、今週は一体何回「ヘヘッ!」と言ったことか!そのたびにこっちも笑ってしまうではないの。でさー、思い切って聞くけど、ぶっちゃけ藤竜也って演技上手いの?昔は渋くてセクシーな男の代名詞みたいだったけど、ここんとこずっと表舞台から遠ざかってたとこ見ると、結局単なる「雰囲気モノ」だったって事なんじゃ…。どうも白川と千夏のシーンがいまいち面白くないんだよなあ。白川はいきなり「お嫁さんにして!」と迫る千夏に、「結婚はできません。ヘヘッ。」と。ま、それが正解だし大人の対応だと思うけど、相手があれほど取り乱してるんだから、あんなテンション低く言っちゃダメだよね。宇津井健ばりに両肩をがしっと掴まえて、「わかってるだろッ!俺の心と時間、全部千夏の為に使うッ!でも結婚はできないんだッ!!半年、半年1人で頑張ってみろッ!お前ならできるッ!」と雰囲気で圧倒して説得しなきゃ。

ちょっと録画見返す時間がないので、小ネタ集はなしで。とりあえず葬送行進曲を弾いていた杏梨が、みっちゃんを味方につけた途端、明るい曲を弾き始めたのが面白かった。この二人はもう、どうにかなりそうな雰囲気は全くなくなっちゃいましたね。しかし今回はちょっと杏梨に同情したぞ。いくら千夏が落ち込んでるからって、別に耕平が一晩中抱きしめてあげる必要はないだろうと。弘子の前でもあそこまで堂々とやるんなら、さっさと離婚すりゃいいのにね。あ、あと千夏が舌を切ろうとするシーン、糸切りハサミの間から舌がにゅるっと出てきてエグさ満点でしたが、「年下の男」や「週末婚」でも似たような舌のドアップありましよね。エロいというよりは毎回笑っちゃうんだけど。来週、自殺しようとする千夏を助けるのは、やっぱり耕平なのかな。崖からあそこまで落ちかけたら、後ろから抱きしめてももう手遅れだと思うんだけどね…。