#1「運命の幕開け」

映画のメンツにはイマイチ惹かれなかったんですけど、ドラマ版には時任三郎仲村トオル佐藤隆太が出ると知って、じゃあちょっと観てみようかな?という気になり、こないだ放送された映画を観ました。そしたらなんか、あまりにも予定調和な展開で、笑いのシーンでは笑えず、泣きのシーンでも泣けず、みたいな感じで、ドラマへの期待度が一気に下がっちゃって。でもドラマ観てみたら、予想外に出来がいいんだわ、これが。映画に負けないクオリティで、「救命病棟3」の不満が一気に吹き飛んだ感じ。キャストも映画より豪華になってて、何よりニンザブロウ様(「ふぞろい」以来のファン)とトオル(おっぱいすげえ!)がかっこいいったらありゃしない!映画の仙崎は単なる優等生って感じで、今ひとつ面白みに欠けるなーと思ってたので、ドラマ版のはじけたキャラの方が好き(ちょっと変わりすぎって気もするけどね…またキノコ食ったのか?)。隆太君との掛け合いもバッチリだし。海東健って研音ホープな割に、華がないのよね…。隆太君の方がずっといい!

思っていたより実際海に出ての船上ロケシーンも多く、ドラマとは思えないスケールの大きさですね。海中での潜水シーンはセットなんだろうけど、実際水の中で撮影するわけだから、スタッフもキャストもほんとに大変だろうなあ。私はもう二十年近く海もプールも入ってないくらい水嫌いな上に、閉所恐怖症気味でもあるんで、潜ってるシーンは観てるだけで呼吸が苦しくなって来ちゃうんですけど、それだけ迫力があるって事で。最後、仙崎が迂闊に「大丈夫です。」なんて言っちゃった事がまずかったようで、この救いのない展開が、やっぱり佐藤秀峰(「ブラックジャックによろしく」と同じ著者)だわ!ってゾクゾクしちゃいました。映画観た時は、「原作ってこんなにヌルいの?」って疑問だったのよね。テレビだと色々制限されちゃう事も多いだろうけど、安易に友情・根性とかの「泣けるドラマ」に逃げず、海での人命救助のほんとの怖さ、厳しさ、みたいなものをきちんと描いて欲しいです。

でもなんかまた誰かが事故死しそうな気もするなー。隆太君だけはやめてね。ただでさえ音楽とかテロップとか含めて、「ローレライ」に似てるんだから。加藤あいちゃんとの恋愛シーンは、あの程度だったら箸休めとしてOKじゃないかな。映画で一番印象に残ったのが、実はあいちゃんの美しさだったのよね。目の保養〜。今回は初回って事で、映画の回想も随分入ってましたね。伊藤淳史君は犬死だったよなあ…。最初からあの劣等生っぷり、あり得ない!って感じだったもん。でもそのおかげで(?)、電車男として主役張れたんだから、かえって良かったのかも?初回観てこれは行ける!と思ったんで、カテゴリーも用意したから、「救命病棟」の時みたいに尻つぼみにならないでねー。