#3「キスと接点」

なんだか随分見やすくなった。衣咲は先週までほど傍若無人じゃなかったし、おばさん発言あまりしなかったし、理一もようやく笑顔が見られた。初めて二人の間に「もしかして?」という空気が流れて、深津ちゃん本来のかわいらしさが、やっと出てきたかなって。これってテコ入れの結果なんでしょうかねえ。それとも演出が変わったから?でもさあ、なんで最初からこれくらいに抑えてくれなかったんだろう…。今更ちょっとマシになっても、一旦引いた気持ちはなかなか戻せないんだよー!色んな細かいとこが、「いいように取れば」面白いと思えない事もないんだけど、どうしても否定的な目線になってしまう…。例えば川原のシーン、今回脚本家が一番言いたかったとこなんだろうし、内容はなるほどなとも思うんだけど、ちょっとセリフ長すぎじゃないかな。絵的にもただ二人のアップを映してるだけだったので、途中で飽きちゃった。まあ私もいつも文章がダラダラ長くなっちゃって、簡潔にまとめられないのが悩みなんだけども、脚本てエッセイとか小説とは違うんだから、セリフだけで全て伝えようとしても、面白くならないよね。

毎週言ってる気がするけど、それぞれの恋愛相関図の動きは、結構いいと思うんですよ。おおざっぱなあらすじだけ読んでたら面白そうというか。でも細かい部分が気になるんだ。「ま、いいや」って見過ごせないんだわ。なんかモヤモヤするんで、ちょっと挙げてみましょうか。

・やたら「オタクが来てる」を連呼。ま、「電車男」との関連とか色々あるんでしょうけど、ちょっとしつこい。
・というかぬっくんを見たら、「女性に慣れてないオタク」というよりは、妻帯者って思うのが普通では?
・なんと!歩美はずっと理一の事が好きだったとな!なんで振られた時に、「私が好きなのは理一君だよ」って言わない?理一が英介の事で誤解してるって、歩美はわかってたんだよね?大学のアイドルでスッチーになるような女が、そこまで奥ゆかしいとは思えないんですけど…。
・ま、英介とも何もなかった訳じゃないのかもしれないけど(英介が振られたとか?)、歩美はワケわからなすぎるよ。演技のせいでよけいわからん。
・今回やっと出番の増えた蛯原さん。「アレ」が二人もいるのはとってもツラい…。でもなんでこの子が雪絵で、「アレ」が歩美役なんだろ。演技力はどっこいどっこいだし、「エビちゃん」の方が知名度高そうなのに。
・英介はてっきり映画を撮るんだと思ってたのに、バーですか?これも意味わかんない。別に銀行をあんな辞め方しなくても。
・たったあれだけの従業員なのに、実乃の夏休みを把握してない店長。
・で、もしかしてそのまま辞めるかも…みたいなとんでもない事を言われても、咎めない店長。
・つーかこの二人、いつも昼間にプラプラしてるけど、店はどうなってんの?教習所はともかく、幸平のとこで自主練してる場合か?
・幸平がいくら「理一には才能がある」と言っても、全くそうは思えない件について(特にあの卒業制作)。
縦列駐車の練習で、衣咲は理一を意識しはじめた?ちとわかりにくい…。
・確かに理一は教えるのヘタだと思う。
・川原のシーン、理一は修理工場まで乗ってきたバイクはどうした。
・衣咲の恋愛観が、妙に醒めきってるかと思いきや乙女チックだったり、いまいち良くわからないんだよね。
・つーか衣咲は英介をどう思ってるのかが、全くわからない。理一には英介に気があるような事言っておいて、英介の前では全然そんな素振りないし。それを作戦でやってるようにも見えないんだよなあ。
・雪絵の出番はこれで終了かな?
・いきなり家に来た歩美、当然話があったから来たんだろうに、お互い何も聞かないまま、ビデオを見始める二人。何それ?
・しかも最後まで黙って見ちゃうってどういう事?
・肝心な事は何も言わず、なぜか手だけ握ってくる謎の女、歩美。
・しかし全く反応しない理一。と思ったら、映画が終わった途端抱きしめた。時間かかりすぎ…。
・抱きしめたまま、またも無言でじーっとしてるので、「これは『アレ』がキスNGで、ハグ止まりなんだな」と思ってたら、キスしたよ。なぜそんなにノロいのだ。あのさ、この二人ってつき合ってる時ってプラトニックだったの?三年振りとは言え、中学生じゃあるまいし、こんなぎこちなさってあり得なくないすか?
・このあたり、「アレ」のセリフがほとんどなかったのは良かったんですけど、表情からも何も読みとれなくて困惑しました。ただ「ぼーっ」としてるだけ。妻夫木君はいつものようにリアルなエロ顔でしたけど、私、いくら妻夫木君が好きでも、相手役の女優がちゃんとときめいてる顔してくれないと、見ててドキドキする事ができないんですよ。

結局「アレ」関連が多くなってしまった。演技の事は置いておくにしても、この歩美と理一の関係が全然わかんないんですけど。25歳なのに二人とも異様に奥手だって事?理一は一応「兄貴に異常なほどコンプレックスを持ってるウジウジ男」っていう描写が色々あったんで、自分から聞く勇気ないのかな?とは思うんだけどさ、歩美はなんで何も言ってあげないの?もしかしてこれは高度な放置プレイなんだろうか…などと思ってしまうほど、ワケわかんないです。

あーー、また文句ばっかりになっちゃった。というか「わかんない」ばっかだな。今回はちょっとマシになったって書くつもりだったのに…。とりあえず孝太郎が「童貞?」って誤解受けるシーンは良かったですよ。あそこが一番面白かった。私、孝太郎のデビュー作(「初体験」)の時から、この人演技そんなに悪くないじゃん、て思ってたもん。あと西野君も自然だよね。うーん、でも女性陣がなあ…。一人だけでもキツいのに、爆弾二つ抱えてるのはちとつらいわ。