#6「飛び出した告白」

そりゃ「もうそろそろ理一と衣咲をくっつけないと、スローすぎね?」とは思ったよ。思ったけどさ。いくらなんでも唐突すぎるっつーの!!だーかーらー、なんでこのドラマは登場人物の気持ちを、頑なに隠し続けるんだ?後々どうとでも転がせるように、曖昧にしてるの?でもさあ、それでも今回の衣咲は描写が足りなすぎるよ。先週英介に抱きしめられて、ぽーっとしてたじゃん。それで盛り上がったんじゃないの?もしかして薩摩切子の約束が流れたから、それでもう諦めちゃったの?で、今度は歩美に刺激されて、理一の事が気になりだしたとでも?いやー、私頭悪いんで、もっとセリフや行動で「英介諦めた」「理一に惚れた」ってわかりやすく示してくれないと、全然わからないっすよ。衣咲だけじゃなく、理一も歩美も英介も実乃も、全員相手にはっきり気持ちを確かめた訳でもないのに、ちょっと気になる事があるとすぐ引いちゃうのね。全員何もないうちからブレーキかけすぎですから!

で、衣咲の「ブレーキかけない女」っていう設定を唐突に思い出したのか、「好きだから!」ですよ。なんで周りのみんなが、あれほど理一に映画監督勧めるのか、根拠がわからんな。幸平と木田も、いつも理一に気使っておだてて、理一の家来みたいじゃない?普通あんな友達いたらむかつくと思うけどなー。歩美の事あんなにフォローしてあげてるのに、理一と来たら、実乃ちゃんとの事なんて全く幸平にお膳立てもしてあげないもんね。実乃と言えばこの中では「まだわかる」と言っていたんですが、やっぱわかんなくなってきたよ…。もっと英介にがーっと行くと思ってたのに、何やっとんじゃ?この二人も。実乃は何で八嶋と幸平じゃだめなんだろうね。あんなに尽くしてくれてるのに。私にゃ違いが良くわかりませんよ。

まあいつものようにその辺りは気になったわけですが、正直そんなのどうでも良くなるくらい、衝撃的なシーンが前半に…。はい、もちろん「アレ」です。英介のバーでの、「だって相談できるの英介さんくらいしかいなくて…」という全女性視聴者を敵に回すようなセリフ、そして「衣咲さんは良くわかってるんですね、理一君のこと。」ってふくれた顔のあまりのブサイクさ、居酒屋での場の空気を読まない一気飲み、飲み会に後から割り込んだくせに、唐突に告白し始めて幸平達を帰らせちゃう身勝手さ、あまりに酷い酔っぱらい演技、etc.etc.…。もう歩美というキャラに対するむかつきと、アレの演技の酷さの相乗効果で、一瞬頭真っ白になっちゃいましたよ。何なんだこの女は…。今まで散々曖昧な態度取っておきながら、なぜ今ここで?ま、それを言うなら、理一ももっと喜べよ!って感じなんですけどね。衣咲に惹かれるのはわかるとしても、歩美に冷める理由が説明不足ですよ。

今回はもうそこで限界寸前だったけど、アルフレッドでかろうじて繋ぎ止められたって感じでした。もー、唯一のオアシスだったわ。あの子、「ぼくの魔法使い」に出てた子じゃないかな?違うかな?公園のシーンは、真夏の昼間にそんな事させたら、熱射病になるんじゃ…ってちと心配でしたが。ここの理一と衣咲、というか妻夫木君と深津ちゃんはかわいかったですけど、なんかねえ、「犬と戯れる男女」とかさあ、あと「花火」とか「バーベキュー」とか、「とりあえずトレンディドラマっぽいシーンを入れてみました」みたいな感じで凄い陳腐だわ、悪いけど。そうそう、このドラマ脚本もダメだけど、もうちょっと女優さんを綺麗に撮ってあげてはもらえないか?みんな元はお肌綺麗な人達だと思うのに、カメラが悪いのか照明が悪いのか、かなり映り悪いよね。「海猿」を見習ってくださいよ。