#9「届かない言葉」

皆様、長い間お待たせしました。ついにアレが!めでたくリタイアでございます。いや、雪絵もまだ顔出してるとこ見ると、全く出番がなくなるわけではないのかもしれないけど、まあほとんど出ないでしょうきっと。しかし雪絵といい、ラストはいい人になって退場、ってパターンなの?大体三年前も勝手に誤解されて振られ、再会してもまだ誤解解けず、歩美からキスしても何も進展せず、酔った勢いで告白しても反応なく、デートすっぽかしのフォローもなく、教習所を辞めた事も内緒にされ、湯河原まで会いに来ても弁解もなく…と、歩美ってば踏んだり蹴ったりですよ!理一、いくらなんでも何も言わなさすぎ!最後の最後まで、結局「私に振らせて」で、歩美の一人相撲みたいになってましたから。案外「フリーターとかダメなの」ってのは、本気のイヤミだったりして。

そしてさすが兄弟、英介も最初の頃のプレイボーイっぽさはどこへやら、こいつも全く何も言わない男なのね。実乃ちゃんと一体何時間にらめっこしてたんだろう…こわい。この二人はもうくっつくしかないから、どうやって引き延ばすか、脚本家もアイデアなくなっちゃってんだろうな。女達も待ってないで自分から行けよ!とは思うけどさ、あそこまで無反応な男だと、怖くて何も言えなくなっちゃうかもね。しかしとりあえず各人の気持ちが今どうなのかってのは、間接的な形でもあれ、ようやくはっきりしてきたので、ちょっと落ち着いたかな。

ただ衣咲がまたイヤな女に戻っちゃったのがなー。居酒屋のアレ、ちょっと酷すぎない?もちろん理一も気が利かなくてアホなんだけど、あれは衣咲が悪い。8歳年下の男と勢いで寝ておいて、女の子扱いされないとむくれるってのはなあ、そこは年上の意地で余裕見せないと。歩美にヤキモチ焼くのもお門違い。あんたも浮気の共謀者だぞー。いきなり仕事の話でキレるのは、「若くてお気楽なフリーターには、働く女のツラさがわからない」みたいなとこ持って行きたいんだろうけど、理一は衣咲の仕事の事を何も知らないわけで、あれじゃ衣咲が八つ当たりしてるだけにしか見えないよ。あと相手が言い終わる前に言葉をかぶせちゃうの、先週も書いたけど多用しすぎると不自然。あそこは深津ちゃんと妻夫木君の技術が光ってたなー。あれ、下手な人だったら目も当てられないシーンになってたと思う。それにしてもあのフランス人店長、ほとんどコントみたいでしたな。ファッションのテイストも一人だけ違いすぎるし。負け犬を主人公にするなら、ある程度仕事の描写はリアリティあるものにして頂かないと、視聴者の目も厳しいんじゃないの?

で、完全なる当て馬のクロードは、いきなりプロポーズまでしちゃいましたよ。衣咲、むちゃくちゃモテモテじゃん。理一側の障害(歩美)もなくなっていよいよ、と思いきや、フリーターで年下の理一に頼りなさを感じ、仕事もうまく行かず(予告でクビになってた?)、梶君と結婚しちゃえば安定した生活が…と揺れるものの、理一の映画を観てやっぱりあなたが好き!という流れでしょうね。あと2話か3話か。理一の映画はぬっくん主演?なんかアレの出番を減らした分、ぬっくんの出番を増やしたような気がしてならないわ。しかし何の構想もなかったのに、たった一晩で台本書いちゃう理一って凄いですね。撮影期間も短そうだし。まあそれがある意味才能あるって事?と皮肉っぽく受け取っておきましょう。幸平君は理一との繋がりがあるから、まだ出番ありそうで良かったね。「うん!」「うん!」てかわいかったよ。