#7「たけしVS菊次郎!!涙の親子漫才」

今回はまた何度かウルウルしてしまった。まずは武に尿瓶を持たせて「お前もこれぐらいなら役に立つ」と言ったり(この時の塚本君、必死で笑いこらえてたでしょ)、大兄ちゃんの表札が見つかってしまって、「こんなみっともない格好で渡したら、格好つかねえ」と言ったり、照れ隠しで憎まれ口叩きながらも、子供達を誇りに思ってるのが充分伝わってくる菊次郎さん。そして見舞いに来た師匠を、「あの子はもううちの人間じゃない」と追い返しておきながら、後でこっそりお金(しかも数千円…)を渡して、「一流の芸人にしてやって下さい。それが無理なら、いっその事殺して下さい。」と懇願するさきさん。もう子供の為ならなりふり構わず、なんだよね。さきさんの信念は、自分が楽したいからとか見栄張りたいからというんじゃなく、とにかく100%子供の事だけを思ってるってのが良くわかる。それが証拠に、武に決して敷居をまたがせようとはしなかった。ほんとは顔が見たくてしょうがなかっただろうに…。「お前の好きなように生きればいいよ。」って言っちゃえば自分も楽になるのに、それじゃ武の為にならないと、敢えて心を鬼にして悪者になって。ここまで徹底して愛情注がれたら、そりゃ頭上がらないよなあ。

塚本君は、なんと言っても漫才に目覚めるシーン!それまでのコントシーンではあからさまに「こりゃダメだ」って感じだったのが、菊次郎さんとの掛け合いで突如覚醒する。ここで切り替わった後の塚本君の喋りが、ほんとに「あ、ビートたけしだ!!」と感じさせてくれて驚いた。あんな長セリフをカツゼツ良く流れるように喋って、しかもちゃんと父ちゃんとの間も取れてたしね。「一青年北野武」を演じるはいいとしても、正直漫才シーンが一番心配だったので、予想以上の出来にお母さん感激しちゃったわ。テンポ命のクドカンドラマで、掛け合いの間を学んだって事かなあ。それときよし役の良々も、これまた予想以上に似てるんだわ。番組前に入る「この後は○○」っていう告知CM?が、ツービートバージョンなんだよね。「この後は、食わず嫌い!」「よしなさいって!」みたいなやつ。うーん、来週の漫才が楽しみになって来たぞー。