#2「(秘)キレイ作戦」

すいませーん、最初にちょっと叫ばせてもらっていいですか?「や、山Pが、カワイイ〜!!!」…失礼しました。先週はあんなに受け付けなかったのに、何なんでしょう私ったら。まあ大幅に演技がおとなしくなったせいだってのは、明確ですな。そうそう、それでいいのよ!今週は割と真面目な顔してるとこも多かったしね。元々彰ってボケキャラなんだけど、それを上回る変わり者野ブタの前では、ついつい素になっちゃうって感じ?この辺、私の好きだった「ランチの女王」における、山田君との掛け合いを彷彿とさせて好き!特に「呪いの枝毛?」ってビビってるとこがかわいかった。

修二はほんとイイ奴だよなあ。彼があくまでも軽く立ち回ってるのは、本当は凄く生真面目な性格で、いちいち真剣になってたら身が持たないからかもしれない。プロデュースする事にどんどんのめり込んで、修二が「演技」する事を忘れてしまい、それで悪い方向に行ってしまうんではないかと、ちと心配です。野ブタが無事人気者になった時、何か起こりそう。人の気持ちがわかりすぎちゃう分、自分自身は凄く繊細で脆い気がするから。このドラマ、野ブタが人気者になってめでたしめでたし、で終わらないっていう、不吉な予感がするのって私だけ?その辺の引っかかりが、期待感にも繋がってるんだけど。で、そんな微妙な機微をしっかり感じさせてくれる亀梨君、なかなかやるんでないの。もちろん脚本がいいのもあるだろうけどね。

そしてもちろん、野ブタ堀北真希ちゃんも頑張ってる。服装変えても、すぐ性格まで変わらないとこがおかしいね。「ちびまる子ちゃん」の野口さんみたい。あとやっぱ、教頭の夏木マリがガツンと言ってくれる事で、見てる方は随分救われるよね。バンドー達はわかるとこでいじめてたからまだいい方で、本当に陰湿な奴はまだ他にいたってわけだ。ま、どう考えても一人しか思い当たらないけどね。野ブタを変身させる作戦は、ただ髪切ってかわいい服着て、じゃ電車男と一緒だけど、そっから一歩進んで、野ブタ自身が「どんな服を着ても笑えるんだ」って、堂々と制服を着る事を決意したり、更に修二達が落書き付きの制服を流行らせたりするのが、ありえないっちゃありえないかもだけど、痛快でした。主題は学校でのイジメの話なんだけど、先週の飛行機事故の話(「地球上のどこかで、悲しみに暮れている家族もいるんだ」)とか、今週のアフリカの子供とか、木皿脚本は決して高校生の半径1mの話に終わらせず、もっと広い範囲で物事を考えろ、って言ってるような気がする。「外に出ないと見えない事もあるのよ。もちろん中にいないとわからない事もあるわ。遅すぎる事なんてないのよ。私たちはなんでもできるんだから。」by教授(「すいか」より)。