#4「恋の告白作戦」

一話二話では木皿色が期待してたほど感じられなくて、うーん、こんなものかって思っていたんだけど、三話からは急に来ましたね!これはもう、TOKI☆DOKI !! DOKI☆DOKI !!さんで言われてるように、とりあえず最初だけ「ジャニ学園原作モノですよ」って体裁を取っておいて、後は好き勝手にやるぞっていう、プロデューサーの目論見通りじゃないのかな。先週はなんとも言えない不安感で幕を閉じたけど、今週のラストは希望があって良かった。文化祭では何もできずに信子や彰から遅れてた修二が、今回は一歩踏み出す事ができたんだもん。信子の機転で実現する事はなかったけれど、修二の心は決まっていた。それだけでも大きく前進なんじゃないのかな。ラストのあみだくじには、胸の奥がじんと熱くなって、鼻がツンとしちゃいました。これこれ、「すいか」の時と同じきもち!

それにしても今回は、二度大きく裏切られたわ。まずは告白シーンでの信子。修二を変えると言い出した時は、誰もが彰を指名すると思っただろうに、バンドーと来ましたか。いじめられっ子のバンドーは、実は彼氏に暴力を受けているという一面も持っていた。まあだからって信子へのいじめを肯定できる訳ではないけども、先週のお父さんといい、このドラマは「多角的に物事を見る大事さ」を教えてくれる。そもそも修二自体が、人気者の顔と偽善者の顔、そして家での優しい素顔という三つの顔を持っているぐらいだし、信子や彰だってそう。最も女に嫌われる「マザコン」のセバスチャンだって、裏を返せば「母親思いで嘘は嫌い」って事なんだと。そしてこの三人の高校生は、そういう所をちゃんと敏感に感じ取る事のできる子達であり、ついにはバンドーまで変えさせてしまうほど「デキる奴」なんだ、本当は。学園ドラマにはありがちなクサい話かもしれないけど、そこに至るまでの過程の描き方に説得力があって、全然陳腐に感じない所がいい。

もう一つは「猿の手」「生霊」なんかと同様、このドラマの特徴であるファンタジックな小ネタ、「本当おじさん」。私はてっきり修二の前に現れると思ってたんですよね。今回は嘘つきの天才修二に、「本当にそれでいいのか?」と突きつけるっていう話だったので。それがフェイントで彰だったので、一本取られました。あとベンガルがほとんどちゃんと顔が映ってなくて、あまり気づいてる人いなさそうなのも一本取られました。この三人には恋愛絡ませないで欲しかったんだけど、まあ野ブタを女の子にしてる時点で、それは無理だよなあ。でも極力さらっとした感じで描いて欲しいです。

彰が実はケンカ強いってのは、正直ちとかっこ良すぎでは?という感じ。せっかく忘れかけてきたのに、またキング連想しちゃうし。ただ瓦割りはどうでもいいけど、その瓦とブロックを修二の家まで持参して、リュックに詰めてまた持って帰ったのが萌えでしたよ。で、「野ブタパワー、注入!(ほっぺぷにゅ!)」も萌えだったのに、信子の「の…野ブタ、パワー、注、入…」にはやられた!きゃわいすぎるー。彰は手帳にアイスの当たり棒三本入れてたとこも良かったな。あれ、三人で食べるつもりだったんだろうね。無造作に万札と束ねてる辺り、彼にとってお金はそう大事じゃないってのもわかるし。手帳が入れ替わって、修二がまり子についた嘘が、結果的に真実になっちゃったのも面白かった。

例の犯人は、どうやらまり子じゃないっぽいですねえ。普通に修二が好きで、いい子な気がするもの。今はまだ彼女を「ウザい」としか思ってない修二だけど、そのうちまり子の大切さがわかってくるのかな。