#5「悪夢のデート」

3、4話が私にとってはあまりに会心の出来だったので、今回は正直そこまでググっと来るものがなかった気がしたんですよね。偶然なんだけど、「男といる写真のビラを、誰だかわからない犯人(女子)にばらまかれる」っていうのが、「花より男子」と全く同じだったし。でももう一回見直してみたら、ストーリー的にはさほど驚きはないものの、「噂やうわべの姿に惑わされるな」というのと、「自分の本当の姿を知っている人がいる事の幸せ」という今回のテーマが、色んな人によって何度も何度も繰り返し語られていて、ああ、こういうのって「すいか」でもよくあったなあと思い出して。初見では、信子は修二に恋愛感情を持ってるかどうかはっきりしないなと思ったけど、二度見たらやはり、信子は好きなんですね、修二を。でも自分に自信がないし、とりあえず恋心は封印して(自分でも気づいてないのかも)、修二達の為に頑張って変わろうとしてる。それで言われるままにシッタカとデートするんだけど、本当は修二の事が気になってる。そして「汚い!」と言われた事で、「あ、この人の事は好きじゃない。」ってはっきり気づいちゃったんだろうね。いじめられてた信子には禁句だし、確かに情けなかったけど、シッタカもちょっとかわいそうだったなあ…。関係ないけど、高校生でここまで「女の子みたいな顔」の子って珍しいよね。

そして今回はまり子がとてもけなげだった。ダブルデートでは信子を引き立てる為、わざとワガママを言って悪役になり、その事で悪い噂を流されても、「本当の事は修二が知ってるからそれでいいの!」と気にしない。そして修二が信子の為に、自分と楽しげにデートしたり、手を繋いだり必死になってるって、実は自分の事なんて見てないってわかってて、それでも恋人っぽく振る舞ってもらえることが嬉しいっていう乙女心がね、凄くせつなくて。修二もさすがに、「今日は楽しかったです!」って言われた時、ぎくっとしてたね。今後もし修二が人気者の地位から転落したら、彼女という「本当の自分をわかってくれている人」の存在がもの凄く支えになると思うんだけど、まだそこまでは気づいてないかな。今回ので、やはりまり子は黒幕ではないなと思いました。裏をかいて…というのもあるかもしれないけど、ちょっとそれだとツラすぎる。木皿さんはそこまでブラックな話にはしないんじゃないかという、期待を込めて。となると今のところ一番怪しいのは、やっぱりあの「おじいちゃんの孫」だよね。本当に孫かどうかなんてわからないわけだし。んーこの件に関しては、もうあまりつらい野ブタを見たくないので、さっさと終わらせて欲しい気も。

今のところ恋模様は、「彰→信子→修二←まり子」という感じですが、修二の気持ちはいまいちわからない。まだ本人も誰が好き、っていう自覚はないみたいだし。信子の事は気になっているようだけど、私はできればまり子を好きになって欲しいんだよなー。彰と信子と修二の三人は、あくまでも友達のままがいい。信子に恋して悶えてる彰は、ものっっっっそいかわいいんだけどね!でも私は、以前の三人の雰囲気の方が好きなんだよなあ。んー、彰ちょっとかっこ良くなりすぎだよー。そりゃ確かに「全然汚くないだっちゃ。とっても優しい手じゃないか。」なんてとこは、萌え萌えなんだけどさ…。修二に対して普通の口調で怒る彰、なんてつまんなーい。もっとヘラヘラしてて欲しい。高橋克実さんとのシーンはみんな好きだな。おっちゃん、いいキャラになってきましたね。本当の親子じゃないから、彰も素直に言うこと聞けるってのもあるのかも。このドラマ、豆腐屋やキャサリンや修二の父親や、大人達がみんないいこと言ってくれるんだけど、修二達三人がそれを敏感にキャッチするとこが、一番凄いと思う。信子は修二や彰の気持ちを受け止めるだけで、自分からはまだ投げ返す事ができないって言っていたけど、自分でも気づかないうちにちゃんと投げ返してるよね。修二は信子のおかげで変わり始めてる。