#9「最高のラストプレゼント」

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うん、このドラマらしい、いい締め方だったんじゃないでしょうか。TOJでのあり得ない勝ち抜き方や、最後は桜子や楓もちょっといい人になって、類と静もうまく行って、というのはかなりマンガチックで予定調和的ではあるんだけど、一応優勝ではなく特別賞、とか、道明寺がNYに行ってしまうとか、全部が全部うまく行ったわけではなくて。そのほんのちょっとのほろ苦い部分が、この「ザ・少女マンガ!」な滑稽さの中で、凄く効いていたドラマだったなあと。そしてそんな「ほろ苦さ」を、松潤がとても上手く表現してて。何度も言ってますが、このドラマの成功は、松潤なくしてはあり得なかったでしょうね。傲慢で子供っぽくて、態度がでかくてちょっとアホで、でも一途で素直でナイーブな、ハンサムで超大金持ちのおぼっちゃま。こんな「マンガ丸出し」の濃いキャラクターに、役者が負けてないって凄いですよ。コミカルなシーンもシリアスなシーンも、彼がビシっと決めてくれたおかげで、随分締まったんじゃないでしょうか。最終回は道明寺のかっこいいシーン目白押しでしたねえ。「庶民は黙ってろ!」と一喝する辺りも良かったし、なんと言っても夕焼けの空港!すごく絵になってたしかっこ良かった。とても二回目のキスとは思えませんよ、道明寺さん。

もちろんヒロイン真央ちゃんも魅力的でした。ごく平凡な女の子でありながら、かつモテモテっていう説得力もちゃんとあって。目の表情がいいよね。ここ最近少女マンガの実写化っていうと、上戸彩ちゃんの独断場でしたけど、これから彼女引っ張りだこになりそうですね。あとマンガチックな世界にハマってたのは、菜々子かなあ。彼女のキャリアの割には、ちょっと中途半端な役だったけど、結果的に視聴率も良くて、流石に運もいいなあと。前半私をグイグイ引っ張ってくれた小栗君は、パリから帰って来た後は、正直もう一声、って感じだったかも。もうちょっとデフォルメしちゃっても良かったんじゃないですかねえ。一方松田翔太君は、後半評価がうなぎ登り。彼は絶対不良とかかっこいい系じゃなく、かわいい系の役が合ってると思う!お兄ちゃんより一般受けしそう。阿部君は、日本語がまだカタコトっぽいんだよねえ。番宣で素の天然キャラ知っちゃうと、とてもじゃないけど「マダムキラー」には見えなくて…。でも放送前は「このメンツで大丈夫?」と思ったし、最初の頃はどこかぎこちなかったけど、F4のチームワークも大分いい感じになって来たからね。最後に「see you soon」と出たからには、もう続編決定してるんでしょう。次は松田君や阿部君も、もっと力つけてきてるんじゃない?