「女王蜂」

吾郎ちゃんの金田一耕助シリーズ第三弾。市川昆の金田一映画の中では、この作品てあまり有名じゃないですよね?恐らく原作自体、それほど傑作とは言われてないんじゃないかと。なのでどうしようかなーと思ったんですけど、何せ栗山千明とミッチーという、これほどこういう作品が似合う役者もいないだろうって二人が出るので、見てみました。うん、確かにストーリーはそれほどいいとも思えなかったけど、映像は綺麗だったな。特に時計台内部のでっかい歯車とか、開かずの間の色合いとかがキチガイじみててとても良く、栗山さんがそこに立ってる姿が決まりすぎでした。あんな女郎部屋みたいなステンドグラス(?)の寝室で寝てたら、そりゃおかしくもなるさ。ちょっとお肌が荒れてたのと、どのドレスもいまいち似合ってないのが残念でしたけど、着物は良かったし、何より驚いた時の顔が綺麗で怖くて最高。

ただビジュアルは完璧なんだけど、「春の雪」の竹内結子と比べちゃうと、「○○ですわ」みたいなお嬢言葉が、かなり不自然に聞こえた事は事実。見た目だけだったらどう考えてもこういう役は「栗山>竹内」なんだけど、演技してセリフ喋ると、また違うもんなんですよね。ミッチーもしかり。ファンの人には申し訳ないけど、かなりの「雰囲気俳優」ですよね、彼って。いや、ミッチー本人は好きなんですよ?私も。ただ役者としてやたら飛び道具的に重宝がられてて、視聴者も「やっぱこういうキャラはミッチーだよね」みたいに無条件に受け入れてるのが、どうなのよ?っていう。余計なお世話ですね…すいません。次郎さんこと(@年下の男)高橋昌也さんの、怪盗ルパンみたいな変装ルックはイカしてたなー。またちょっと痩せたみたいで心配。